Flatpak は、Linux 用のソフトウェアデブロイメントおよびパッケージ管理のためのユーティリティです。Flatpak は、ユーザーがアプリケーションソフトウェアをシステムの他の部分から分離して実行できるサンドボックス環境を提供すると宣伝されています。
Flatpak は、freedesktop.org(旧称:X Desktop Group または XDG)のプロジェクトの一環として開発され、当初は xdg-app と呼ばれていました。
使用している Linux に flatpak パッケージがインストールされていれば、Linux のディストリビューションに依存せずにデスクトップ用アプリをインストールして利用することが出来ます。
自分が使っている Fedora Workstation 34 では、デフォルトで flatpak パッケージがインストールされます。
[bitwalk@fedora-pc ~]$ dnf list flatpak ... ... インストール済みパッケージ flatpak.x86_64 1.10.2-3.fc34 @fedora 利用可能なパッケージ flatpak.i686 1.10.2-3.fc34 fedora [bitwalk@fedora-pc ~]$
flatpak パッケージがインストールされていても、利用できる Flatpak 形式のアプリをあまりありません。でも心配は無用です。Flathub というリポジトリを利用すれば、人気のアプリをはじめ、数多くのデスクトップ・アプリを入手、利用できるようになります。
※ Flathub のリポジトリをすぐに利用出来るようになっている Linux ディストリビューションもあるらしいのですが、少なくとも Fedora ではそうなっていません。
Flathub
Flathub は、Flatpak アプリの集中型リポジトリです。人気の高い Linux ディストリビューションにアプリを配布するためのエントリーポイントを提供しています。flatpak パッケージを利用できる主要な Linux ディストリビューション向けに、Flathub のリポジトリを簡単に設定できるように Quick Setup のページが用意されています。
Fedora を例に取って説明します。Fedora のアイコンをクリックすると下記のページが表示されます。
青い Flathub repository file ボタンをクリックすると、「flathub.flatpakrepo を開く」のダイアログが表示され、「ソフトウェア」でインストールするか保存するかを尋ねられます。
「プログラムで開く (O)」を選択して OK ボタンをクリックします。すると下図のような「ソフトウェア」のインストールウィンドウが表示されますので、青い インストール (I) ボタンをクリックしてインストールします。
リポジトリ追加時に(管理者権限を持つユーザの、あるいはルートの)パスワード入力が求められました。
「ソフトウェア」を再起動して、Flathub リポジトリが追加されていることを確認します。
Flathub がリポジトリ一覧にあることを確認します。
以上で、Flathub にある Flatpak 形式のパッケージを利用できるようになりました。
参考サイト
- bitWalk's: Fedora で Flatpak を使う [2019-12-02]
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