2021-07-23

Qt for Python によるチャート (5)

Python で GUI アプリを作成するときに Qt の Python 用バインディングである PySide (Qt for Python) を使用することが多くなりました。散布図などのチャート作成には、もっぱら matplotlib を使っていますが、他の選択肢も検討しようと、QtCharts というチャート作成用ライブラリの使い方をまとめました。

当初、PySide 用の QtCharts のサンプルが見つからず、C++ 用のサンプル [1] を PySide 用に書き直していましたが、よく探してみると PySide 用サンプルもありました [2]。ここでは、勉強がてら C++ 用のサンプルを書き直したものを紹介していきます。

本記事では、下記の OS 環境を使用しています。

Fedora 34 Workstation x86_64
- Python 3.9.6
- PySide6 6.1.2 (venv)
- IDE: PyCharm 2021.1.3 (Community Edition)

LogLineChart(対数折れ線グラフ)

LogLineChart(対数折れ線グラフ)は、縦軸を対数軸にした折れ線グラフです。

qtcharts_loglinechart.py

実行例を下記に示しました。

qtcharts_loglinechart.py の実行例

縦軸に QLogValueAxis() のインスタンスを使って対数スケールにしています。対数関数の底は 10 としました。

        axisY = QLogValueAxis()
        axisY.setTitleText('Values (Log10)')
        axisY.setLabelFormat('%.0E')
        axisY.setBase(10.0)
        axisY.setMinorTickCount(-1)
        chart.addAxis(axisY, Qt.AlignLeft)
        series.attachAxis(axisY)

参考サイト

  1. Qt Charts Examples | Qt Charts 6.1.2
  2. Qt for Python Examples — Qt for Python

 

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