2021-07-19

Qt for Python によるチャート (1)

Python で GUI アプリを作成するときに Qt の Python 用バインディングである PySide (Qt for Python) を使用することが多くなりました。散布図などのチャート作成には、もっぱら matplotlib を使っていますが、他の選択肢も検討しようと、QtCharts というチャート作成用ライブラリの使い方をまとめました。

当初、PySide 用の QtCharts のサンプルが見つからず、C++ 用のサンプル [1] を PySide 用に書き直していましたが、よく探してみると PySide 用サンプルもありました [2]。ここでは、勉強がてら C++ 用のサンプルを書き直したものを紹介していきます。

本記事では、下記の OS 環境を使用しています。

Fedora 34 Workstation x86_64
- Python 3.9.6
- PySide6 6.1.2 (venv)
- IDE: PyCharm 2021.1.3 (Community Edition)

LineChart(折れ線グラフ)

LineChart(折れ線グラフ)は、時系列などの連続的変化をとらえるときに使用するグラフです。

qtcharts_linechart.py

実行例を下記に示しました。

qtcharts_linechart.py の実行例

基本的な作成方法は、まず、折れ線グラフのデータ列を扱う QLineSeries クラスのインスタンス series に、(x, y) の座標データを順番に追加します。これを QChart クラスのインスタンス chart に、addSeries メソッドで加えます。軸の定義はデフォルトの設定を適用しています。

        series = QLineSeries()
        series << QPointF(11, 1) << QPointF(13, 3) << QPointF(17, 6) << QPointF(18, 3) << QPointF(20, 2)
        ...
        ...
        chart = QChart()
        chart.addSeries(series)
        chart.createDefaultAxes()
        ...

参考サイト

  1. Qt Charts Examples | Qt Charts 6.1.2
  2. Qt for Python Examples — Qt for Python

 

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