赤帽エンジニアブログの「CentOS Stream入門」によると [1]、
CentOS Stream は、将来の RHEL に含まれる予定のソフトウェアが各種のテストを通過した場合のみパッケージが更新されます。RHEL との違いはパッケージのリリースタイミングが随時行われるローリングリリースモデルであることです。CentOS Stream のライフサイクルは、対応する RHEL のフルサポート(5 年間)が終わるまでの期間です。
CentOS Stream とは、乱暴な表現をすれば、RHEL のちょっと先を行くディストリビューションと言えるでしょう。その CentOS Stream の時期バージョン 9 が、そろそろリリース (Coming Soon) されるようです。Daily Build が既に利用できるのでは、と考えて探して見たところ、あっさり見つかりましたので試してみました。
下記サイトから iso イメージを入手出来ます。対応するアーキテクチャは aarch64, ppc64le, s390x, x86_64 の 4 種類、RHEL に対応するコンテンツ AppStream, BaseOS, CRB (CodeReady Builder), HighAvailability, NFV (Network Functions Virtualization), RT (RealTime), ResilientStorage, SAP, SAPHANA の iso イメージが公開されています。
- Index of /test/latest-CentOS-Stream
- Index of /test/latest-CentOS-Stream/compose/BaseOS/x86_64/iso [BaseOS, x86_64 の iso イメージ]
- Index of /production/latest-CentOS-Stream
- Index of /production/latest-CentOS-Stream/compose/BaseOS/x86_64/iso [BaseOS, x86_64 の iso イメージ]
上記サイトから CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso をダウンロードして、最初、GNOME Boxes の仮想マシンへインストールしようとしたのですが、インストール中にエラーが出てインストールできませんでした。そこで思い切ってテスト用の実機にインストールしてみたところ、エラーなくインストールできましたので、簡単に紹介します。
GNOME のバージョンは(Fedora 34 と同じ)40.1 です。
CentOS Stream の BaseOS をデフォルトの設定でインストールしたところ、試した iso イメージ CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso のインストーラではリポジトリの設定がされず、パッケージのインストールやアップデートができませんでした。特定の機能を試す場合は、インストール時に細かく設定する必要があります。
Linux のサーバ管理ツールである Cockpit はインストールされていましたので、サービスを起動して動作確認ができました。
まだ、デスクトップ背景すら設定されておらず、これからどんどん変化する可能性があります。Red Hat 社で CentOS Stream を今後も長くサポートするのなら、RHEL 9 のリリースに併せて大きく変貌する予感がします。
参考サイト
- CentOS Stream入門 - 赤帽エンジニアブログ [2021-03-19]
- The CentOS Project
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