2021-07-31

Qt for Python によるチャート (13)

Python で GUI アプリを作成するときに Qt の Python 用バインディングである PySide (Qt for Python) を使用することが多くなりました。散布図などのチャート作成には、もっぱら matplotlib を使っていますが、他の選択肢も検討しようと、QtCharts というチャート作成用ライブラリの使い方をまとめました。

当初、PySide 用の QtCharts のサンプルが見つからず、C++ 用のサンプル [1] を PySide 用に書き直していましたが、よく探してみると PySide 用サンプルもありました [2]。ここでは、勉強がてら C++ 用のサンプルを書き直したものを紹介していきます。

本記事では、下記の OS 環境を使用しています。

Fedora 34 Workstation x86_64
- Python 3.9.6
- PySide6 6.1.2 (venv)
- IDE: PyCharm 2021.2 (Community Edition)

PieChart(円グラフ)

円グラフは、円全体を 100% として、その中に占める項目の構成比を扇形で表したグラフです。

qtcharts_piechart.py

実行例を下記に示しました。

qtcharts_piechart.py の実行例

QPieSeries クラスのインスタンスに、データラベルとデーター量を対にして追加します。

        series = QPieSeries()
        series.append('Jane', 25)
        series.append('Joe', 16)
        series.append('Andy', 9)
        series.append('Barbara', 4)
        series.append('Axel', 1)

特定のデータを際立たしたい場合には、定義したデータを格納した slices のリストから(0 からの)順番を指定して QPieSlice クラスのインスタンスを取り出し、装飾します。

        slice1 = series.slices()[1]
        slice1.setExploded()
        slice1.setLabelVisible()
        slice1.setPen(QPen(Qt.darkGreen, 2))
        slice1.setBrush(Qt.green)

参考サイト

  1. Qt Charts Examples | Qt Charts 6.1.2
  2. Qt for Python Examples — Qt for Python

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント: