Virtuozzo(バーチュオッゾ)社は、仮想化ソフトウェアに特化した株式非公開のソフトウェア企業です。Virtuozzo は、2000 年に初めて商用利用可能な OS レベルの仮想化コンテナ技術を開発し、2005 年に OpenVZ としてオープンソース化しました。
Virtuozzo 社は、5 月 28 日に最新の VzLinux オペレーティングシステム (VzLinux 8) を一般公開しました [1]。これは CentOS に代わる RHEL 8 互換のディストロです。
iso イメージ(x86_64 のみ)は下記からダウンロードできます。
vzlinux-8-dvd.iso をダウンロードして、仮想マシン (GNOME Boxes) にインストールしてみました。
アカウントやインストール先などを決めて、ほぼデフォルトの設定のままインストールしました。インストール方法は、RHEL 8 あるいは他の RHEL 互換 OS と同じでした。ただ、ログインしたあと GNOME 端末を起動できず、なにもコマンドを入力出来ずに難儀しました。😥
結局、GNOME ソフトウェアを使って xterm をインストールして起動し、以下のようにワークステーション用のパッケージをインストールしたところ解消できました。
[bitwalk@vzlinux-pc ~]$ sudo dnf group install Workstation
RHEL 互換ディストロ
昨年 2020 年 12 月 08 日に、CentOS8 が 2021 年でサポートを終了するというアナウンスがされたのを受け [2]、Rocky Linux、AlmaLinux と CentOS の後継を目指すプロジェクトが次々と立ち上がりました。
VzLinux の公開で、RHEL 互換のディストロは、三種類の新しいディストロと、従来から公開されている Oracle Linux、Springdale Linux を併せて、5種類選択できるようになりました。
無料の選択肢が多くなり、どれを利用すればよいか迷います。長期サポートが必要なエンタープライズ用途向けですので、ディストロによる個性や差が出てこないか、腰を据えてウォッチしていくつもりです。
参考サイト
- バーチュオッゾの成熟したLinuxディストリビューション「VzLinux」が公開される | Business Wire [2021-05-28]
- CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
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