2020-09-25

Puppy Linux FossaPup64 9.5 リリース

Puppy Linux は、メモリ (RAM) 上にシステムを展開して稼働する Linux です。そのため、HDD などのストレージがなくとも運用することができます。CD-ROM や USB メモリに Puppy Linux のイメージを書き込んでおいて、Live Linux として利用することができますが、マウント可能で読み書きできる領域があれば、そこに使用時の変更情報をシャットダウン時に保存することができます。

Puppy Linux Blog のサイトで 2020 年 9 月 21 日に FossaPup64 9.5 のリリースがアナウンスされました [1]。このリリースは FossaPup という名称の通り、Ubuntu 20.04 LTS (Focal Fossa) とバイナリ互換になっています。

日本語化されたものを試すのはこれからですが、まずはリリースされたばかりの FossaPup64 9.5 を試してみました。

FossaPup64 9.5 のデスクトップ画面

使用した PC は以下の通りです。

MUGA ストイック PC3 KNW14FHD3-SR OS : Windows 10 Home
今回のテーマ

Windows PC を使って、今回リリースされた FossaPup64 9.5 の iso イメージをダウンロードして USB メモリに書き込み、同じ PC で、書き込んだイメージを起動するまでを紹介します。

USB メモリにイメージを作成

Puppy Linux のサイト [2] から FossaPup64 9.5 の iso イメージ fossapup64-9.5.iso をダウンロードします。

Rufus の利用

Rufus [3] を使って、ダウンロードした iso イメージを USB メモリに書き込みます。以前、Rufus で Puppy Linux の iso イメージを書き込んだところ、うまく起動できずに難儀しました [4]。今回は次のように「DDイメージモードで書き込む」を選択して、USB メモリにイメージを書き込みました。

まず Rufus を起動します。

「デバイス」にイメージを書き込む USB メモリのドライブを指定、「ブートの種類」にダウンロードした iso イメージ fossapup64-9.5.iso を選択します。

スタート ボタンをクリックして次に進みます。

 

「ISO イメージモード」で書き込むことが推奨となっていますが、ダウンロードした iso ファイルがハイブリッド ISO 形式ということが気にかかるので、敢えて「DD イメージモード」を選んでそっくりコピーすることにします。

OK ボタンをクリックして次に進みます。

 

OK ボタンをクリックして書き込み処理を開始します。

 

閉じる ボタンをクリックして Rufus を終了します。

イメージを書き込んだ USB メモリは、そのまま起動確認をしますにで、抜かずにそのままにしておきます。

 

イメージを起動

Windows の「設定」から

Windows の「設定」を起動し、「更新とセキュリティ」→「回復」を選び、「PC の起動をカスタマイズする」の 今すぐ再起動 のボタンをクリックします。

 

PC の起動をカスタマイズ

青い画面になり、「オプションの選択」の画面になりますので、「トラブルシューティング」を選びます。

 

「トラブルシューティング」の画面で「詳細オプション」を選択します。

 

「詳細オプション」の画面で「UEFI ファームウェアの設定」を選択し、次の「UEFI ファームウェアの設定」の画面で「再起動」します。

再起動します。

 

ファームウェアの設定

ファームウェアの設定の「Boot」タブで、イメージを書き込んだ USB メモリから起動するように、「FIXED BOOT ORDER Priorities」の「Boot Option #1」に USB メモリを指定して「Save & Exit」タブで「Save Changes and Exit」を選んで設定を保存して再起動します。

 

Puppy Linux FossaPup64 9.5 の起動

再起動して、USB メモリからイメージを読み込んで起動すると次のようになります。

 

無事起動すれば次のようなデスクトップ画面が表示されます。

最初に起動した直後のデスクトップ画面

まとめ

USB メモリへの書き込みは、ここで説明したやり方で 2つの USB メモリで試して、2つとも起動に問題なしの状況です。しばらくはこのやり方で続けたいと思います。

参考サイト

  1. FossaPup64 Release | Puppy Linux Blog [2020-09-21]
  2. Puppy Linux Home
  3. Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
  4. bitWalk's: Puppy Linux の起動に失敗する [2020-07-23]
  5. bitWalk's: Linux ディストロ探訪(18) 〜 Puppy Linux 導入編 〜 [2020-07-19]

 

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2 件のコメント:

thinkpadfreak さんのコメント...

Puppy Linux 日本語フォーラムでは fossapup64 専用の日本語化パッケージを用意しています。

bitWalk さんのコメント...

thinkpadfreak さん、情報をありがとうございます。早速試してみます。