ドン・キホーテが 8 月 28 日(金)に発売を開始した「MUGA ストイック PC3」の 19,800 円(税抜)という価格の誘惑に負け、ドン・キホーテ 楽天市場店で買ってしまいました。その結果、我が家で唯一の Windows PC「MUGA ストイック PC2」はその座を新機に明け渡しました。
Linux フリークとは言え、会社から支給される PC には Windows がインストールされています。使わないわけにはいきません。一台ぐらい自宅で自由に使える Windows PC がないと何かと不便と考え、Linux サーバーへリモートデスクトップ接続することを名目にして使っていましたが、二台は不要です。「MUGA ストイック PC3」の購入を機に、古い「MUGA ストイック PC2」を Linux マシンにしました。
小容量のストレージでも使える Linux は?
先代の「MUGA ストイック PC2」のストレージ容量は eMMC 32GB です。Windows 10 にとってはかつかつの容量かもしれませんが、Linux ではそうでもありません。もちろん、用途によって必要となる容量の大小はありますが、32GB というサイズは決してインストールしたりアップデートするのに厳しい、という容量ではありません。
今までいろいろと Linux ディストロを評価してきた中で、どれにしようか検討しました。選択肢が多くあるというのは贅沢なことです。テスト機としてしばらく使うのに楽しいデスクトップ環境で、インストール時にあれこれたくさんのパッケージをインストールしないディストロを使おうと考えた結果、elementary OS をインストールすることにしました。
elementary OS をインストール
elementary OS は独自に開発された Pantheon (/ˈpænθiən/) というデスクトップ環境を搭載した Linux ディストロです。パッケージは Ubuntu をベースとしており、インストーラも Ubuntu の Ubiquity が使われています。以前、本ブログで elementary OS を紹介していますが [1]、下記の記事が実によくまとまっています。
インストールされていた Windows を消して elementary OS をデフォルトの設定でインストールしました。Linux をインストールしたことで使えなくなったデバイスを今のところ確認できていません。WiFi,Bluetooth, カメラは、問題なく認識され使用できています。
※ あとになって音が出ないことに気が付きました。現在、調査中です。[2020-09-08]
elementary OS でインストールされるパッケージはずいぶん控えめです。使わないアプリがあれこれインストールされないので良いことだと思っています。インストール後、開発環境を整え、さらにいくつかのアプリをインストールしました。
こんなパッケージをまずインストールしました。
$ sudo apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb $ sudo apt install python3-gi python3-gi-cairo gir1.2-gtk-3.0 $ sudo apt install git $ sudo apt install meson $ sudo apt install build-essential $ sudo apt install valac $ sudo apt install libgtk-3-dev
Pantheon というデスクトップ環境は MacOS のデスクトップに似ていると言われているそうですが、MacOS を使っていないのでよくわかりません。
ディスクの使用状況は、こんな感じです。
bitwalk@elementary-pc:~$ df -hT Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on udev devtmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /dev tmpfs tmpfs 387M 1.8M 385M 1% /run /dev/mmcblk0p2 ext4 28G 8.4G 19G 32% / tmpfs tmpfs 1.9G 57M 1.9G 3% /dev/shm tmpfs tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock tmpfs tmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /sys/fs/cgroup /dev/mmcblk0p1 vfat 511M 6.1M 505M 2% /boot/efi tmpfs tmpfs 387M 100K 387M 1% /run/user/1000 bitwalk@elementary-pc:~$ lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT mmcblk0 179:0 0 28.9G 0 disk ├─mmcblk0p1 179:1 0 512M 0 part /boot/efi └─mmcblk0p2 179:2 0 28.4G 0 part / mmcblk0boot0 179:8 0 4M 1 disk mmcblk0boot1 179:16 0 4M 1 disk bitwalk@elementary-pc:~$ free -h total used free shared buff/cache available Mem: 3.8G 1.0G 1.3G 330M 1.4G 2.2G Swap: 1.3G 0B 1.3G bitwalk@elementary-pc:~$
最低限ではありますが、開発環境をインストールしても、実質 28GB 程度のうち 19GB も余っているなんて…と、ちょっと感心しました。
インストールした OS を長く使うのであれば、LVM で管理できる構成にしてストレージのスケーラビリティを確保しておき、あとで必要になれば SD カードで追加できるようにします。しかし所詮はテスト機なので、気が変わって突然他の Linux をインストールし直す可能性があります。そのため、今回はそこまではしませんでした。
それにしても「MUGA ストイック PC2」の変則的なキーボード・レイアウト(右図)には戸惑います。Windows のときには使用頻度が低くてあまり気になりませんでしたが、Linux で端末上で文字入力するとき、特に |(FnShift[)を入力するときにいつも手が止まってしまいます。
※ JIS キーボードなんて日本独自の仕様が普及しなければ、現在はメーカーもユーザーももっとシアワセだったかもしれないとは思いますが、きっと当時はそれなりの事情があったのでしょう。
デスクトップ環境 Pantheon に関わるアプリは Vala で開発されており、リポジトリが github で公開されています。アプリ作成に関わるコーディングなどの文書も充実しており、Vala プログラミングのよいお手本になります。
参考サイト
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