ONLYOFFICE は、ラトビアのリガに本社を置く Ascensio System SIA 社によって開発されたフリーソフトウェアのオフィススイートです。オンライン文書エディタ、文書管理のためのプラットフォーム、企業のコミュニケーション、メールやプロジェクト管理ツールを備えています。
ONLYOFFICE は、SaaS またはプライベートネットワーク上で利用することを想定しています。システムへのアクセスは、プライベートなオンラインポータルを介して提供されます。
ONLYOFFICE Desktop はクロスプラットフォームに対応したオフライン版でオープンソース・ライセンスで無料で配布されています。ポータルの Nextcloud または ownCloud へ接続した場合の共同編集機能をサポートしています。
ライセンス | AGPLv3 |
先日、本ブログで「Linux で利用できるオフィススイート」というタイトルで、Linux で利用できるオフィススイートを紹介しました [1]。その中で紹介したオフィススイートのひとつ、ONLYOFFICE Desktop では日本語の入力ができませんでした。この比較では Ubuntu を使いましたが、他のディストロ (Fedora) での状況と異なっていましたので、更に Ubuntu で調査をしました。
ということで、使用環境は下記の通り、Ubuntu です。
Ubuntu 20.04 | x86_64 |
※ 日本語 Remix 版は使用していません。
Flatpak 版の ONLYOFFICE Desktop
前回の評価では、Snap (snapcraft.io) 版の ONLYOFFICE Desktop をインストールして、日本語の入力ができなかったのですが、Flatpak (dl.flathub.org) 版の ONLYOFFICE Desktop では日本語入力ができました。
Ubuntu で Flatpak のパッケージを利用するには、追加のせっていが必要になります。設定の方法は参考サイト [2] を参照してください。
Flathub へのアクセスができるようにリポジトリを設定した後、Ubuntu Software ではなく、「ソフトウェア」(GNOME Software) を起動して ONLYOFFICE Desktop を検索してインストールします。
日本語フォントが表示されなかったので、とりあえず Noto Sans JP をローカル ($HOME/.local/share/fonts/) にインストールしましたが、日本語変換の方は問題なくできました。
前回評価した「Linux で利用できるオフィススイート」の中で、ONLYOFFICE Desktop は唯一クラウド環境で作業することを意識したソフトウェアだったので注目していたのですが、Ubuntu 上では日本語入力を(なぜか)できなかったのですが、Snap から Flatpak へパッケージの種類を変えることで解決しました。
この事例だけで Snap の評価を下げるわけではありませんが、Snap のパッケージで問題があれば、同じパッケージが入手できるのであれば Flatpak の方も確認した方が良さそうです。
参考サイト
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