2020-09-24

Fedora 33 で nano がデフォルトエディタになる

10 月末にリリースが予定されている、次期 Fedora 33 に関する話題です。

先日、書店で「日経 Linux 9 月号」をパラパラ見ていたら News のページ (p. 11) に『次期バージョン「Fedora 33」「nano」と「Btrfs」を標準採用へ』という記事を見つけました。

Fedora 33 Workstation のデフォルトのファイルシステムが ext4 から Btrfs へ変更されることは認識しており、プレリリース版を入手、テスト機にインストールして評価をしているところですが、nano についてはまったく気にしていませんでした。しかし…、気になる点が出てきました。

余談になりますが、今回は買ってゆっくり読もうと、後になって Amazon.jp で Kindle 版の「日経 Linux 9 月号」をポチっと購入しました。書店で見て興味を持ったら、あとで電子書籍を買うという流れが、専門書以外ではとても多くなりました。印刷された書籍を売る書店にとっては苦難の時代になったものだとつくづく思います。😅

デフォルトのエディタって何?

そもそも、端末エミュレータ上で使う「デフォルト」のテキストエディタってなんなのでしょうか?

何を使おうと、コマンドを入力するユーザの自由だと思ったのですが、「デフォルト」と言うからには、それなりの理由がありそうです。そのあたりの説明が下記サイトにありました。

日本語に直してみました。機械翻訳を併用しているので、訳がこなれていないことをご了承ください。

詳細な説明 (Detailed Description)

デフォルトのエディタを呼び出すコマンドを使用すると、ユーザはそのエディタを使わなければなりません。ここで紹介する例は git commit です。

Fedora は今までのところ、環境変数 $EDITOR を設定していないため、ターミナル上で使うデフォルトのテキストエディタが設定されていません。ユーザーがターミナルテキストエディタを使用することになる状況は、git commit を使用するときです。デフォルトでは、gitvi を起動します。vi の場合、基本的な編集作業であっても、それを学ぶのにある程度の時間が必要になります。これは、Fedora に乗り換えようとしていて vi の使い方を知らない人の参入障壁を高めてしまいます。また、特に vi の使い方をおぼえたくない人にとっても大変なことです。(vi は Vim の難度を上げたようなエディタで、機能は少なく、構文の強調表示もなく、どのモードにいるのかもわかりません。Vim のユーザーでさえも vi を使うときには迷いや困惑を感じるかもしれません)。

対照的に、Nano は人々が慣れ親しんだグラフィカルなテキスト編集的な体験を提供しますので、専門的な知識を必要としません。Nano は Fedora のエディションとスピンに既にインストールされています。この変更提案では、Nano をデフォルトのエディタとし、vim-minimal (vi は提供しますが、Vim は提供しません) もインストールされます。ファイルを編集したいときに vi を呼び出すことができますし、デフォルトのエディタを vi や Vim に変更したい人のために、デフォルトのエディタを vi や Vim に変更することももちろん可能です。

なぜ Nano をデフォルトにして vi をオプションにするのか? Nano は誰もが使える選択肢だからです。

なるほど、たしかに git を使うときに vi が起動するので、普段 vi を使っていないと難儀します。

nano を使ってみる

nano は、UNIX を中心としたシステムで使われる、curses を使ったテキストエディタの一種です。

スクリーンエディタの一種でありながら、CUI を用いて編集を行なうことが可能です。このエディタの特色は、その操作方法が WYSIWYG に慣れたユーザにとって分かりやすいため、初心者でも比較的容易に扱うことが可能という点にあります。

Wikipedia より引用・編集

使用した OS 環境は下記の通りです。

Fedora 33 Workstation x86_64

※ ブログ記事を書いている時点では Fedora 33 はまだプレリリース版です。

Nano を使ったことが無かったので、ちょっと使ってみました。

[bitwalk@t100ha ~]$ rpm -q nano
nano-5.2-1.fc33.x86_64
[bitwalk@t100ha ~]$ nano
nano を起動して ~/.bashrc を読み込んだ例

大昔に使っていた MIFES を思い出しました。画面下のメニューで ^Ctrl キーです。例えば「^G ヘルプ」は Ctrl + g です。

nano についてあれこれ言うほど使い込んでいませんので、役に立ちそうなサイトを参考サイトに集めました。

参考サイト

  1. 2020年6月30日 Fedora,デフォルトエディタに「nano」を採用へ:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社 [2020-06-30]
  2. git commitコマンド実行時にGNU nanoエディタを利用してコミットメッセージを書く | Developers.IO [2020-01-06]
  3. GNU nanoを使いこなす - Qiita [2019-03-28]
  4. Windowsユーザーに贈るLinux超入門(23) Vimより簡単なエディタ「nano」を使ってみよう | マイナビニュース [2019-05-12]
  5. [ソフト] nano(テキストエディタ)の基本的な使い方 [2018-02-24]
  6. nano エディタの使い方 : まだプログラマーですが何か? [2017-07-13]

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