本ブログで以前、PyGObject で Matplotlib で描画した SPC チャート(管理図)のサンプルを紹介しました [1]。SPC は Statistical Process Control(統計的工程管理)の略で、SPC チャートは処理順に注目特性をプロットした折れ線グラフです。製造工程が管理状態にあるかどうかを判断するためなどに活用されます。詳しい SPC チャートの説明は割愛します。ご興味のある方は、例えば参考サイト [2] などをご覧になってください。
Matplotlib を利用して、PyGObject で SPC チャートがらみのちょっとしたツールを作りました。なかなか出来が良かったので、チームで共有しようと Windows 上で使えるようにパッケージ化を検討しましたが、あえなく挫折。結局、GUI のライブラリを PyGObject から wxPython に変更して GUI の部分を書き直しました。PyInstealler でパッケージ化して動作することを確認してから、チームにデモンストレーションをしました。
幸い、チームのファースト・インプレッションは良好で、さまざまな意見をもらいました。その中で SPC チャートの管理線に関する注文が特に重要だと考え、早速改良に取り掛かりました。横線である管理線のラベルの扱いに改良が必要だったわけなのですが、結局、縦軸の目盛りのラベルをカスタマイズすることが一番扱いやすいと判断し、軸目盛をカスタマイズすることにしました。テスト用のサンプルでベタな書き方をしていますが、備忘録にします。
本ブログ記事では下記の OS 環境で動作確認をしています。
Fedora 33 beta (Workstation Edition) | x86_64 |
横線は自由に描画できるので、あとはラベルを左右どちらかの縦軸に目盛ラベルとして表示することが今回の目的でした。コーディングは、もっと効率的で綺麗な記述ができると思うので、改良を続けることにします。
参考サイト
- bitWalk's: 【備忘録】Matplotlib で SPC チャート [2020-07-09]
- 管理図とは?QC7つ道具との関係、管理図の仕組みや種類を網羅的に解説 | Backlogブログ [2020-02-26]
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