11.6 型ノート PC、HP Stream 11-ak0006TU(税込 29,500 円)[1] を Amazon.jp から購入しました。販売は【日本HP公式】HP Directplus です。注文したのが 6 月 25 日、配達されたのでが 7 月 2 日でしたので、一週間ほど待ったことになります。
HP Stream 11-ak0000 について
「the 比較」サイト HP Stream 11-ak0000 の実機レビュー記事 [2] によると、「スペックは良くはなく、動作はややもっさりしていますが、我慢できないほどでもありません。」とあります。いまどきのスマホより安く買えるような格安ノート PC ですから、低スペックなのは当然でしょう。スペックの概略はブログ記事 [4] にまとめてあります。
スペック上は寸法が 幅 19mm, 縦 11mm, 厚 1.5 - 2.0 mm と小さくなっており、重さも 130g 軽くなっていますが、確かにほんのちょっと小さくなった印象を受けました。ざっくりですが、先代の Stream 11-y004TU と重ねるとこんな感じです。
起動後の Windows 10 は、S モード版だったのですが、ベンチマーク用のプログラムがインストールできなかったので、S モードを解除して Windows 10 Home に切り替えてからプログラムをインストールして、最低限のベンチマークを計測しました。
Ubuntu 20.04 をインストール
Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロードサイト [5] から ubuntu-ja-20.04-desktop-amd64.iso をダウンロードして Fedora 上の Fedora Media Writer で USB メモリにインストールメディアを作成しました。
Ubuntu インストールの詳細は省略しますが、特に難しいところは無く、フツーにインストールできました。
デフォルトでインストールした後のメモリ、ストレージの使用状況は以下のようになっています。
bitwalk@stream-ak:~$ free -h total used free shared buff/cache available Mem: 3.7Gi 839Mi 1.7Gi 131Mi 1.2Gi 2.5Gi Swap: 2.0Gi 0B 2.0Gi bitwalk@stream-ak:~$ df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on udev 1.9G 0 1.9G 0% /dev tmpfs 376M 1.8M 374M 1% /run /dev/mmcblk0p2 57G 9.3G 45G 18% / tmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /dev/shm tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock tmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /sys/fs/cgroup /dev/loop1 243M 243M 0 100% /snap/gnome-3-34-1804/27 /dev/loop2 256M 256M 0 100% /snap/gnome-3-34-1804/36 /dev/loop0 55M 55M 0 100% /snap/core18/1754 /dev/loop3 63M 63M 0 100% /snap/gtk-common-themes/1506 /dev/loop4 50M 50M 0 100% /snap/snap-store/433 /dev/loop5 28M 28M 0 100% /snap/snapd/7264 /dev/loop6 30M 30M 0 100% /snap/snapd/8140 /dev/loop7 50M 50M 0 100% /snap/snap-store/467 /dev/mmcblk0p1 511M 7.8M 504M 2% /boot/efi tmpfs 376M 28K 376M 1% /run/user/1000 bitwalk@stream-ak:~$ lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT loop0 7:0 0 55M 1 loop /snap/core18/1754 loop1 7:1 0 242.4M 1 loop /snap/gnome-3-34-1804/27 loop2 7:2 0 255.6M 1 loop /snap/gnome-3-34-1804/36 loop3 7:3 0 62.1M 1 loop /snap/gtk-common-themes/1506 loop4 7:4 0 49.8M 1 loop /snap/snap-store/433 loop5 7:5 0 27.1M 1 loop /snap/snapd/7264 loop6 7:6 0 29.8M 1 loop /snap/snapd/8140 loop7 7:7 0 49.8M 1 loop /snap/snap-store/467 mmcblk0 179:0 0 58.2G 0 disk ├─mmcblk0p1 179:1 0 512M 0 part /boot/efi └─mmcblk0p2 179:2 0 57.8G 0 part / mmcblk0boot0 179:8 0 4M 1 disk mmcblk0boot1 179:16 0 4M 1 disk bitwalk@stream-ak:~$
ストレージである eMMC が 64GB あるので、デフォルトのパッケージをインストールした状態で空きエリアが 45GB と余裕があります。先代の PC では eMMC が 32GB しかなかったので、念のため SD カードも合わせてロジカルボリュームにして使うなどの工夫をしましたが、今回は、通常用途であれば SD カードはあくまで外部ストレージとして扱うのもアリかもしれません。
認識されているデバイスの状況は以下の通りです。
bitwalk@stream-ak:~$ sudo lshw -short
H/W path デバイス クラス 詳細
==================================================
system HP Stream Laptop 11-ak0xxx (9DS45PA#
/0 bus 85B6
/0/0 memory 64KiB BIOS
/0/4 processor Intel(R) Celeron(R) N4000 CPU @ 1.10
/0/4/6 memory 32KiB L1 キャッシュ
/0/4/7 memory 4MiB L2 キャッシュ
/0/5 memory 24KiB L1 キャッシュ
/0/1a memory 4GiB システムメモリー
/0/1a/0 memory 4GiB Row of chips DDR4 同期 2400 M
/0/100 bridge Gemini Lake Host Bridge
/0/100/0.1 generic Celeron/Pentium Silver Processor Dyn
/0/100/0.3 generic Intel Corporation
/0/100/2 display UHD Graphics 605
/0/100/e multimedia Intel Corporation
/0/100/f communication Celeron/Pentium Silver Processor Tru
/0/100/13 bridge Gemini Lake PCI Express Root Port
/0/100/13/0 wlp1s0 network RTL8822CE 802.11ac PCIe Wireless Net
/0/100/15 bus Intel Corporation
/0/100/15/0 usb1 bus xHCI Host Controller
/0/100/15/0/5 communication Bluetooth Radio
/0/100/15/0/6 multimedia HP Webcam
/0/100/15/1 usb2 bus xHCI Host Controller
/0/100/17 generic Intel Corporation
/0/100/17.1 generic Intel Corporation
/0/100/1c generic Celeron/Pentium Silver Processor SDA
/0/100/1f bridge Intel Corporation
/0/100/1f.1 bus Celeron/Pentium Silver Processor Gau
/0/1 system PnP device PNP0c02
/0/2 generic PnP device HPQ8001
/0/3 system PnP device PNP0c02
/0/6 system PnP device PNP0b00
/1 power PO02037
bitwalk@stream-ak:~$
主要なデバイスについて使用できるかどうかをまとめました。参考までに先代の Stream 11-y004TU と比較しましたが、いずれのデバイスも問題なく認識され、動作しました。
Stream 11-ak0006TU | Stream 11-y004TU(参考) | |||
WiFi | 〇 | ケーブルテレビ用モデムルーター BCW720J の、2.4GHz帯 IEEE802.11n/IEEE802.11g/IEEE802.11b と、5GHz帯 IEEE802.11n/IEEE802.11a/IEEE802.11ac で接続できることを確認できました。 | ||
オーディオ | 〇 | |||
Bluetooth | 〇 | マウス LOGICOOL M557 | マウス LOGICOOL PEBBLE M350 | |
Web カメラ | 〇 | GNOME の Web カメラ・アプリケーション Cheese で Web カメラを利用できることを確認しました。 |
ベンチマーク
クロスプラットフォーム対応のベンチマークプログラム、Geekbench 5 で CPU のベンチマークを計測しました。比較対象は、先代の HP Stream 11-y004TU / Ubuntu 20.04(下表の Name の列が HP HP Stream Laptop 11-y0XX と表示されている最下行)と、今回購入した HP Stream 11-ak0006TU にプリインストールされていた Windows 10(S モード → Home)と、その後インストールした Ubuntu 20.04 です。
# | Name | Platform | Architecture | Single-core Score | Multi-core Score |
2771555 | HP HP Stream Laptop 11-ak0xxx Intel Celeron N4000 2600 MHz (2 cores) |
Linux 64 | x86_64 | 472 | 866 |
2771059 | HP HP Stream Laptop 11-ak0xxx Intel Celeron N4000 1093 MHz (2 cores) |
Windows 64 | x86_64 | 437 | 702 |
2746023 | HP HP Stream Laptop 11-y0XX Intel Celeron N3050 2160 MHz (2 cores) |
Linux 64 | x86_64 | 220 | 430 |
ベンチマークの結果によると、数値上は CPU の性能が二倍以上向上したことになります。Linux と Windows でスコアが大きく異なるのは、OS の違いではなく、おそらく動作クロックが違うからでしょう。ただ、単純に表示されているクロックの差だとすると、逆に差が少ないようにも思います。
3 年ぶりに発売された HP Stream 11 の新シリーズですが、価格帯はほとんど変わらないのに、全体的な性能がじわりと強化されているところは流石です。いや、テクノロジーがそれだけ進化したということでしょうか。
実際の使用感は少し使ってみないと判りませんので、しばらくはこのまま使ってみることにします。インターネットでアクセスできる HP Stream 11-ak0000 のレビューでは、格安なので値段の評価は高いものの、性能についでは散々です。当然これらは Windows のレビューになります。Linux だからといってゲームで快適に使えることは期待していませんが、普段使いの用途で快適さを感じることができるか楽しみです。
参考サイト
- HP Stream 11-ak0000 製品詳細 - ノートパソコン | 日本HP
- Stream 11-ak0000の実機レビュー - the比較 [2020-02-28]
- HP Stream 11-ak0000 レビュー ー 毎日持ち歩きたくなる11.6インチ!誰にでもよく似合う落ち着いたデザインになりました!(実機レビュー) [2020-04-05]
- bitWalk's: HP Stream 11-ak0000 を購入 [2020-06-26]
- Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Team
- 【Ubuntu 20.04 LTS Desktop】新規にインストールする | The modern stone age. [2020-05-12]
- 「Geekbench」様々なデバイス対応のベンチマークソフト | FreesoftConcierge [2020-04-05]
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