4 月 28 日にリリースされた Fedora 32 ですが、Fedora Magazine に Fedora 32 Workstation の新機能がまとめられていました(参考サイト [1])ので、日本語に直してみました。ただ、Fedora 32 Workstation に限定した場合、ほとんどが新しくなった GNOME の新機能についての説明になってしまっています。スクリーンショットは、自分のシステムで作成しなおしています。
GNOME 3.36
Fedora 32 Workstation では、GNOME デスクトップ環境の最新リリース 3.36 が採用されています。このリリースでは、以下を含む、多くの更新と改善がされています。
再設計されたロック画面
Fedora 32 のロック画面は、まったく新しい体験です。新しいデザインでは、ロック画面に認証情報を入力する前の追加のスライドが無くなり、ログイン画面が直接表示されるようになりました。また、ロック画面の背景画像は壁紙のぼかした表示になります。この改善は使いやすさとスピード向上に重点が置かれています。
新しい「拡張機能」アプリ
Fedora 32 には、GNOME 拡張機能を簡単に管理できるように機能を特化した新しい「拡張機能」アプリが加わっています。これまでは「ソフトウェア」アプリまたは GNOME Tweak Tool (GNOME Tweaks) で拡張機能をインストール、構成、有効化していました。
Fedora 32 のデフォルトのインストールでは「拡張機能」アプリはインストールされないことに注意してください。「ソフトウェア」アプリを使用して検索およびインストールするか、端末エミュレーた上で次のコマンドを実行します。
$ sudo dnf install gnome-extensions-app
再編成された「設定」アプリ
観察眼の鋭いユーザーは、「設定」アプリの表示が再編成されていることに気付くでしょう。設定カテゴリの構造はよりフラットになり、その結果、一目でわかる設定が増えました。
さらに、About(このシステムについて)カテゴリには、実行中のウィンドウシステム(Wayland など)を含む、システムに関する詳細情報が含まれるようになりました。
再設計された通知/カレンダーのポップオーバー
通知/カレンダーのポップオーバー(デスクトップの上部にある日付と時刻をクリックして切り替えられる)には、多数の微調整が加えられました。さらに、ポップオーバーには、すべての通知をすばやく無効にする「通知ポップアップを表示しない」スイッチが追加されました。このクイックアクセスは、画面を表示し、個人的な通知を表示したくない場合に便利です。
再設計された「時計」アプリ
「時計」アプリは Fedora 32 で全面的に再設計されました。小さなウィンドウでより機能的なデザインとなりました。
GNOME 3.36 では、この他多くの追加機能と拡張機能を利用できます。詳細については、GNOME 3.36 リリースノートを確認してください。
改善されたメモリ不足の処理
以前は、システムでメモリ不足の状況が発生した場合、スワップ使用量が多い(スラッシング)ことがあり、ワークステーション UI の速度が低下したり、しばらくの間応答しなくなったりすることがありました。Fedora 32 Workstation では、デフォルトで EarlyOOM を有効にするようにしました。EarlyOOM サービスを利用すると、スワップの使用量が多いメモリ不足の状況で、システムをより迅速に回復してコントロールを取り戻すことができます。
参考サイト
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