2020-04-30

はじめての NomadBSD

BSD は、Berkeley Software Distribution の略語で、1977 年から 1995 年までカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley, UCB) の Computer Systems Research Group (CSRG) が開発・配布したソフトウェア群および UNIX オペレーティングシステム (OS) のことです [1]

NomadBSD のサイト [2] によると、NomadBSD is a persistent live system for USB flash drives, based on FreeBSD®. とあります。persistent とは、いつまでも続くこと、すなわち、持続的とか永続的と日本語で訳せます。つまり NomadBSD は、FreeBSD ベースの USB メモリなどで利用可能な永続的なライブシステムだと言えます。persistent(永続的)とは、おそらく設定情報や個人ファイルなどが、USB メモリ上に保存され、USB メモリだけで完結できることだと予想できます。さらに BSD のデスクトップ環境をライブで利用できることに興味を持ち、試して見ました。

nomadBSD のデスクトップ画面(例)

USB メモリへイメージ書き込み

NomadBSD のサイト [2] から Download のページへ移り、NomadBSD 1.3.1 (amd64) をダウンロードしました(ファイル名:nomadbsd-1.3.1.img.lzma)。解凍して balenaEtcher [3] を使って USB メモリにイメージを書き込みました。

イメージを書き込んだ USB メモリを PC の USB ポートに差し込んで起動していくつか設定すると、デスクトップ画面が表示されます。ちょっと使ってみたところ、設定内容や、保存したファイルは、再起動後に残っていることを確認できました。今回は仮想環境を使わなかったので設定途中のスクリーンショットが取れませんでしたが、下記情報を読むと仮想環境で動作させているので、詳しく調べてあらためて記事にしたいと思います。

NomadBSD 関連情報(日本)

NomadBSD 関連の情報で日本語サイトのものを集めました。

雑感

むかしむかし Windows 95 が発売されたころ、流行に乗ってご多分に漏れず自分も PC を買いました。GUI アプリケーションを作りたくて開発環境を整え始めたのですが、コストがあまりにもかかるので Linux も使い始めてみたところ、その魅力にハマってしまい現在に至っています。

当時の日本は Linux よりも FreeBSD ユーザの方が多かったと記憶しています。知人が NEC PC98 上で FreeBSD を利用しており、なんだか憧れを持っていました。なぜなら FreeBSD は BSD の流れを汲んだ正統な UNIX、一方 Linux は UNIX クローンとして普及してきた、いわゆる雑種だと思っていたからです。しかし便利な Linux から BSD へ乗り換えてみることは、ついにできませんでした。

仮想環境が利用できるようになった今、試そうと思えば BSD 系の OS だっていくらでも試せるのですが、インストーラの出来に差がありすぎることと、BSD でなければならないことが見つからず(それに、ブログの記事にもならないので)BSD 系 OS を使ってみようとは思わなくなってしまいました。

しかし NomadBSD はライブシステムで起動が簡単です。BSD とはなんたるかを知るにはとても良い機会です。しばらく情報集めにいそしみます。

参考サイト

  1. bitWalk's: BSD の子孫 [2016-04-20]
  2. NomadBSD
  3. balenaEtcher - Flash OS images to SD cards & USB drives

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