2019-08-25

【備忘録】thinclient_drives を隠す

Remote Desktop Protocol(リモート デスクトップ プロトコル、RDP)は、マイクロソフト社によって開発されている、リモートデスクトップサービスが稼動しているサーバにクライアントが接続するリモートデスクトップのプロトコルでです。リモートデスクトップ接続として TCP ポート 3389 および UDP ポート 3389 を使用します。

Wikipedia より抜粋、修正

本記事で対象としている OS は下記の通りです。

OS CentOS 7-1810 (x86_64)

本ブログの記事 [1] [2] で、CentOS 7 に xrdp サーバーを起動して、Windows からリモートログインできることを確認しましたが、デスクトップ画面に表示される thinclient_drives フォルダーは一体何に使われるのか疑問でした。

 リモートログインしたデスクトップ画面左上に表示される thinclient_drives 

参考サイト [3] によると、~/thinclient_drives/.clipboard/ にコピー&ペーストに使用するクリップボードデータを格納するのに使用されるそうですが、デスクトップ上にドライブとして表示されるのはバグではないかということです。

デスクトップ上に thinclient_drives フォルダーを表示させない方法にも触れられていました。デスクトップ・ユーザーが使用しないフォルダー(ドライブ)であれば、隠してしまうことが最良の策のように思います。/etc/xrdp/sesman.ini ファイルの [Chansrv] セクションの設定を下記のように編集します。要するに、FuseMountName がどうやらデスクトップに表示されるドライブで、このファイル名を .(ピリオド)で始まる隠しファイルに設定します。

/etc/xrdp/sesman.ini の編集 
;; See `man 5 sesman.ini` for details

[Globals]
ListenAddress=127.0.0.1
ListenPort=3350
...
(省略)
...
param=96

[Chansrv]
; drive redirection, defaults to xrdp_client if not set
;FuseMountName=thinclient_drives
FuseMountName=.thinclient_drives

[SessionVariables]
PULSE_SCRIPT=/etc/xrdp/pulse/default.pa

/etc/xrdp/sesman.ini を編集・保存した後、既に作成されてしまっている ~/thinclient_drives ディレクトリ(?)を削除して、xrdp サービスを再起動します。

thinclient_drives の削除と xrdp サービスの再起動 
[bitwalk@centos7-pc ~]$ rm -fR thinclient_drives
[bitwalk@centos7-pc ~]$ sudo systemctl restart xrdp

Windows からリモートログインして、thinclient_drives フォルダーが表示されないことを確認します。

 Windows から CentOS の xrdp サーバー (192.168.0.25) へリモートログイン例 

参考サイト

  1. bitWalk's: xrdp のサービスを使う [2019-08-16]
  2. bitWalk's: xrdp のサービスを使う (2) [2019-08-24]
  3. disable $HOME/thinclient_drives/ and $HOME/xrdp-chansrv.log · Issue #218 · neutrinolabs/xrdp [2015-05-01]
  4. Catch22cats Computer Tips: Xrdp creates a strange directory called thinclient_drives [2018-05-23]

 

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