FORTRAN の名前を知ったのは高校生だった時分(1980 年代)、共立数学公式 [1] という本を買った時だと思います。今ではすっかり古書と呼べる本ですが、関数を函数と表記していることから判るように、当時でもすでに古い本でした。💦
※ 古い記憶を手繰り寄せ、インターネットで検索を繰り返して、ようやく本書を見つけ出しました。
この本の「電子計算機」の章に FORTRAN 66 と ALGOL 60 の説明があったと記憶しています。FORTRAN の説明がそれなりに充実していました。高校数学の公式集としてはそれほど実用的でないのになぜこの本を買ったのか思い出せないのですが、たぶんこれが購入動機だったのでしょう。とにかくこの章は不思議な魅力を放っており、内容を具体的に理解できないながらも飽きずに何度も読み返していました。
理解が十分でないながらも判ったことがあります。電子計算機を制御するために言語が考案され、しかも 1960 年とか 1966 年というように、ずいぶんと前に既に言語仕様の規格が制定されていたということです。JIS とか ANSI とかの規格が何なのかを正確に理解していたわけではありませんが、少なくとも世間で「それ」が多くの分野で利用されるからこそ、共通の仕様を取り決める必要が出てくるのだろうな、ぐらいにはイメージできました。この事実に驚き、そして自分が知らない電子計算機の世界で、既に実用的に使われているであろうプログラミングというものに、猛烈な興味を抱いたのでした。
まもなく、カシオ計算機のプログラム関数電卓 FX-502P でプログラミングらしいことをはじめました。父親が毎月買ってきてくれた「科学朝日」という科学雑誌の広告に載っていたのに惹かれ、小遣いを貯めて買ったのでした。その後、バイトをして貯めたお金でマイコンを買って、この世界にどんどんのめり込んでいったのです。
本書について、それ以外の内容には殆ど記憶がありません。まったく、高い買い物をしたものです。でもプログラミングに興味を持つ大きなきっかけを作ってくれました。大学をなんとか卒業し、社会人になってからも持っていましたが、引っ越しを繰り返す中で処分してしまったようです。
参考サイト
楽しみにしていた夏期休暇になり、休み中に読もうと市内の丸善書店で買い込んだ本のうちの一冊です。ひさしぶりに今どきの Fortran に触れてみようと参考書として買いました。Linux 上で Eclipse に Photran という Fortran 用のプラグインを入れ、gfortran を使って遊んでいる時に、ふと、FORTRAN を知った昔のことを思い出しました。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿