bitWalk's: 【備忘録】sizeHint の活用～ PySide6

2024-03-08

【備忘録】sizeHint の活用～ PySide6

PySide (Qt for Python) は、Qt（キュート）の Python バインディングで、GUI などを構築するためのクロスプラットフォームなライブラリです。Linux/X11, macOS および Microsoft Windows をサポートしています。配布ライセンスは LGPL で公開されています。

今回のテーマ

GUI のウィンドウサイズを固定します。

下記の OS 環境で動作確認をしています。

	Fedora Workstation 39	x86_64
	Python	3.12.2
	PySide6	6.6.2

PySide6 で、ウィンドウのサイズを固定するには次のようにします。

self.setFixedSize(600, 400)

これで、ウィンドウのサイズは 600 x 400 に固定され、変更できなくなります。

ひとつ問題があります。作成した GUI のウィンドウの最小サイズをどのように入手するのか、ということです。そんなとき、下記のように sizeHint メソッドを利用すれば簡単に解決できます。

self.setFixedSize(self.sizeHint())

サンプルを以下に示します。

qt_gridlayout_top_left_resize.py

qt_gridlayout_top_left_resize.py の実行例

なぜこのような簡単なテーマを備忘録にするのかというと、それは、自分が長い間 Tcl/Tk で GUI アプリを作っていたからです。Tk では、ウィンドウのサイズ変更を wm コマンドで制御しているため^[1]、そのやり方にとらわれてしまって PySide6 ではどうするのか、かなり長い間解らなかったからです。