2024-03-26

【備忘録】Matplotlib と時系列データ ~ PySide6

PySide (Qt for Python) は、Qt(キュート)の Python バインディングで、GUI などを構築するためのクロスプラットフォームなライブラリです。Linux/X11, macOS および Microsoft Windows をサポートしています。配布ライセンスは LGPL で公開されています。

動作確認をするときには JupyterLab 上で Matplotlib でちゃちゃっプロットしていますが、常用する用途は PySide6 で GUI アプリにするのが常です。今回は Matplotlib を使った過去記事を PySide6 の GUI アプリにしてみました。

今回のテーマ
  • 当ブログの過去記事 [1] で扱った Matplotlib のチャートを PySide6 の GUI 上で扱えるように移植します。

下記の OS 環境で動作確認をしています。

Fedora Workstation 39 x86_64
Python 3.12.2
PySide6 6.6.2
pandas 2.2.0
matplotlib 3.8.3
scipy 1.12.0

サンプルデータ

サンプルデータは、過去記事 [1] と同じです。

下記からダウンロードできます。

temperature.csv

PySide6 の GUI 上の Matplotlib チャート

GUI 部分以外は過去記事のコードとほぼ同じになるように移植してみました。

qt_matplotlib_trend.py

実行結果を以下に示しました。PySide6 の GUI アプリとして識別できるように Qt のアイコンをタイトルバーに表示しましたが、デスクトップ環境によってはこのアイコンが表示されません(例:KDE Plasma)。

qt_matplotlib_trend.py の実行例

過去記事の Matplotlib の出力とほぼ同じになるように、今回はごくシンプルな GUI サンプルを作りましたが、実用では、メニューバーを付けたり、タブやボタンを付けたりと用途に応じた機能を追加しています。

参考サイト

  1. bitWalk's: 【備忘録】Matplotlib と時系列データ [2024-03-25]

 

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