CentOS Stream は、継続的に提供される Red Hat® Enterprise Linux (RHEL) のディストリビューション・アップストリームを、オープンソース・コミュニティのメンバーが Red Hat の開発者と連携して開発、テスト、貢献することができる、Linux® ディストリビューションです。
CentOS 8 の開発終了がアナウンスされたのは 2020 年 12 月 8 日のことでした [2]。当時はこのアナウンスに慌てましたが、AlmaLinux や Rocky Linux の登場で RHEL 互換 OS の選択に困ることがなくなりました。
CentOS 8 の開発が終了して、残った CentOS Stream 8 も、RHEL 8 のフルサポートフェーズが終わる日と同じ、2024 年 5 月 31 日にサポートが終了します [3]。CentOS Stream が CentOS の代替にならない大きな理由は、RHEL のアップストリームであることですが、EOL が RHEL のフルサポートフェーズ終了日(現在は5年)というサポート期間の短さも理由のひとつとしてあげられるでしょう。
しかし、デスクトップ用途の PC の OS に Fedora Linux を使っている者としては、CentOS Stream が RHEL のちょっと先行くディストロなので、個人的なサーバー用途としては、変化の激しい Fedora Linux よりも魅力的ではあります。しかも(3年毎ぐらいに)次の RHEL がリリースされれば新しい方に移行することを考えるので、5年というサポート期間はそれほど短いとも言えません。
※ 実際には本番環境に RHEL 9、テスト環境に AlmaLinux 9 を使用しています。😅
その後リリースされた RHEL 9 [5] は、先にリリースされた CentStream 9 をベースにビルドされてリリースされました。
今年は 2025 年にリリース予定の RHEL 10 のアップストリームとして、CentOS Stream 10 がリリースされる年です [7]。と言っても、Fedora Linux 40(現在のところ 4 月 16 日リリース予定 [8])をベースにするようですので、CentOS Stream 10 が一般公開されるのは、もしかすると CentOS Stream 8 が EOL になってからなのかもしれません。
Fedora Linux 40 のリポジトリが Fedora Rawhide からブランチするのが 2 月 13 日に予定されていますので、気の早い考えをすると、このブランチ以降で CentOS Stream 10 にもなにか動きがあるかもしれません。
いずれにしても、CentOS Stream 10 の動きに注視を続け、なにか動きがあれば、当ブログで紹介したいと考えています。
参考サイト
- CentOS Stream とは | Red Hat
- CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
- Product Life Cycles | Red Hat Customer Portal
- Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル - Red Hat Customer Portal
- CentOS Stream入門 - 赤帽エンジニアブログ [2021-03-19]
- いよいよ登場:Red Hat Enterprise Linux 9 [2022-05-18]
- CentOS Stream 10 Starting To Get Underway, More Activity In 2024 - Phoronix [2023-06-17]
- Fedora Linux 40 Schedule: Key
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