Fedora EPEL, Extra Packages for Enterprise Linux は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) や、AlmaLinux, Rocky Linux など、RHEL 互換ディストロ上向けのアドオンパッケージです [1]。例えば、Windows から RDP でリモートデスクトップ接続するには、RHEL 系の OS では EPEL が提供している xrdp を利用します。
RHEL 互換ディストロの人気度
RHEL を使うとサブスクリプション費用が掛かるので、RHEL 互換ディストロを採用するというケースでは、以前はほぼ CentOS 一択だった状況だったと思います。しかし、CentOS 8 が開発中止となった後 [2]、AlmaLinux、Rocky Linux など、複数の互換ディストロが無料で利用できるようになりました。選択肢が増えたことは歓迎すべきか、あるいは、採用のための評価内容が増えたと嘆くべきか…。
RHEL 互換のディストロを採用する事情は色々あると思いますが、どの互換ディストロの人気が高いか、という情報はひとつの参考情報にはなるでしょう。
人気度を測るひとつの尺度として、Fedora プロジェクトの EPEL を利用しているディストロ(= RHEL 互換)を集計してランキングする、というのはおもしろい視点だと思い、比較的最近のニュースをピックアップしました。
どうやら Rocky Linux による EPEL の利用が増えているようです。もっとも、RHEL 互換ディストロを利用したソフトウェア製品全てが EPEL を利用しているというわけではないので、あくまでひとつの側面に過ぎませんが、参考にはなる情報です。
個人的には、RHEL のリリースに追従するのが早い AlmaLinux に注目していますが、世間のニーズは企業色の無い、あるいは薄いディストロに向かうのかもしれません、あくまで推測ですが…。
ちなみに、RHEL 互換のディストロでは上記のような古い CPU を積んだ PC にインストールしても、特に警告は出ませんが、RHEL の場合は Red Hat Insights で、サポートしていない、あるいはサポートを終了する予定の CPU を使っているという警告が出ます [3]。😢
参考サイト
- Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) :: Fedora Docs
- CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
- What does it mean when hardware is classified as "unmaintained" in Red Hat Enterprise Linux 8.6+, 9.0 and newer? - Red Hat Customer Portal
- 【Infostand海外ITトピックス】「二度と開発停止の混乱は起こさない」 その後のRocky Linux - クラウド Watch [2020-09-12]
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