Rocky Linux は現在開発中の Linux ディストリビューションです。このディストリビューションは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムのソースコードをビルドし直すことで、RHEL と完全なバイナリ互換性を持つことを意図しています。このプロジェクトの目的は、コミュニティでサポートされた、製品グレードのエンタープライズ用途の OS を提供することです。
Rocky Linux のプロジェクトは、7 月 14 日(現地時間)に RHEL9 互換の Rocky Linux 9 を一般公開 (GA) しました [1]。x86_64, aarch64, ppc64le, および s390x の各 CPU アーキテクチャに対応しています。
長期サポートと堅牢なエンタープライズ用途を謳う RHEL と同等な OS を、サブスクリプション費用を掛けずに利用できることが魅力な RHEL 互換 OS ですが、Rocky Linux はコミュニティベースのプロジェクトとあって企業色をあまり感じません。もちろん、プロジェクトには著名なスポンサー企業が何社も付いています [3]。
コミュニティベースのプロジェクトの場合、兼業でプロジェクトに関わる人が多いせいか、それとも意思決定の速さに問題があるせいなのか、AlmaLinux など他の RHEL 互換の OS に比べると、オリジナルの RHEL の更新に追従するのが遅くなるのは仕方がないのかもしれません。
それでも、スポンサー企業やユーザーからのプレッシャーが大きいのでしょう。なんだかとても急いでリリースされたように感じます。リリースの QA 判定のページが更新されていません [4]。単にページの更新がされていないだけで、リリースに必要なプロセスと判断がされているものと信じたいです。
参考サイト
- Rocky Linux 9.0 Available Now | Rocky Linux
- Rocky Linux
- Sponsors | Rocky Linux
- Rocky Linux 9.0 QA and Testing GO / NO GO Status - Rocky Wiki
- RHEL 9互換「Rocky Linux 9」が登場 | OSDN Magazine [2022-07-15]
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