2022-07-16

Elive の Elnlightenment

Elive は X Window System用のウィンドウマネージャ Enlightenment DR16 (E16) を搭載した Linux ディストリビューションです。最新リリース、バージョン 3.8.30(ベータ版)が公開されたので [1]、ダウンロードして仮想マシン上で使ってみました。

Elive 3.8.30 betaのデスクトップ

Elive 3.8.30 Beta の iso ファイルダウンロードサイトは下記なのですが、寄付が必要になります。😮

Elive 3.8.30 Beta の iso ファイルダウンロードサイト

寄付ができない場合は、Elive についてレビューをすることでダウンロードができるようです。

さて、レビューが先かダウンロードが先か悩むことになりますが、試しに名前と電子メールアドレス、それに本ブログの URL を入力して SUBMIT(申請)してみたところ、下記のメールがきて、そのリンクから elive_3.8.30_beta_hybrid_amd64.iso をダウンロードすることができました。👍

Hello Bitwalk,

I didn't seen any article on that link, but i assume you wanted to write it?

Well don't worry, there's the link for the 64bit download: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

Thank you and have a beautiful day,
Thanatermesis

--
Elive is a complete and powerful OS that replaces your default operating system making it much faster and beautiful, it works very good on old computers and it is entirely cost-free.

Elive とは

Elive は、Enlightenment (E16) デスクトップを特徴とする Debian ベースの「デスクトップ」ディストリビューションです。プロジェクトの最新リリースであるバージョン 3.8.30 (Beta) では、Debian 11 "Bullseye" をベースに数多くの改良が加えられています。

ちなみに Elive は、デスクトップのメニューにある翻訳された記述によると「エリブ」と呼ぶようです。勝手にずっと /ˈiːlʌɪv/(イーライブ)だと思っていました。😅

E16 とは

最新の Enlightenment はバージョン 0.25 (E25) で、現在も開発が続けられているプロジェクト [3] ですが、バージョン 0.17 のリリース時に大幅な変更が加えられています。バージョン 0.16 (E16) までの Enlightenment を好むユーザーは、本流のプロジェクトとは別に E16 の保守を続けています。

Wikipedia(英語版)によると E16 について下記のように説明されています。

E16 は、現在に至るまで多くの「先進的」なデスクトップ環境でも見かけないような機能を提供しています。

E16 では「仮想デスクトップ」と呼ばれるワークスペースをグリッド状に作成することができます。マウスカーソルを画面の端に移動させると、デスクトップがスライドして次のデスクトップが表示されます。デスクトップはすべてつながっているので、ウィンドウが画面サイズに対して大きすぎる場合は、隣のデスクトップに移動して残りのウィンドウを探すことができます。ひとつのグリッドに最大 8 台× 8 台のデスクトップを配置でき、最大 32 グリッド(それぞれに異なる背景を設定可能)、計 2048 のワークスペースを利用可能です。

ユーザーはデスクトップが迷子になったときのために、ページャーと呼ばれるデスクトップの「地図」のようなものを有効にすることができます。また、ウィンドウをグループ化する機能(削除、サイズ変更、クローズなどがまとめて行える)、最小化に似た「アイコン化」を「アイコンボックス」に格納し移動できる機能、ボーダーやタイトルバーの種類を変更したり完全に削除する機能なども提供されています。

キーボードのみで Enlightenment を使用できる高度なキーバインド設定(e16keyedit はこのプロセスを簡略化する GUI プログラムです)、E のすべての機能ではないにしてもほとんどの機能と連携するスクリプト可能なコマンドラインインターフェース、(新しいバージョンでは)フェードや透明度などの効果を持つコンポジターが用意されています。

ウィンドウマネージャの目的の一つは、可能な限り設定可能であることで、この目的のために、フォーカス設定、ウィンドウ移動、サイズ変更、グループ化と配置設定、オーディオ、マルチデスクトップ、デスクトップ背景、ページャー、ツールチップとオートライズ設定のためのカスタマイズダイアログが含まれています。また、特殊効果ダイアログもあり、2つの効果(そのうちのひとつはデスクトップの「波紋」効果)を備えています。

Wikipedia より引用、翻訳、編集

ずばり Enlightenment (E16) のためのディストリビューションと言える Elive。好きなデスクトップを使い続けたいために立ち上げたディストリビューション…、かどうかはよく判らないのですが、個性的なディストリビューションであることは間違いありません。

もっと詳しく調べて、あらためて「Linux ディストロ探訪」にまとめたいと思います。

参考サイト

  1. Elive 3.8.30 beta released - Elive Linux [2022-07-08]
  2. Elive - Fast, Beautiful and Powerful OS
  3. Enlightenment Main

 

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