2021-02-08

結局 RHEL 8.3 をインストール

Red Hat Enterprise Linux, RHEL は、Red Hat 社によって開発されている商用市場向けの Linux ディストリビューションです。最近の RHEL のライフサイクルは 10 年で、延長が必要であれば追加サブスクリプション (Extended Lifecycle Support Add-On) も提供されます。RHEL のサブスクリプションは、開発目的であれば無償で利用可能です。 開発者は Red Hat Developer Program に登録し、本番使用を禁止するライセンス条項に同意する必要があります。

Wikipedia より引用、翻訳、編集

CentOS → CentOS Stream へ移行

昨年 12 月 8 日に The CentOS Project は Linux ディストリビューション CentOS の開発方針の変更を発表しました。今後の開発は CentOS Stream に移し、CentOS 8 は 2021 年末に終了するという内容でした [1]。この発表に対応すべく、家庭内 LAN で稼働している CentOS 8 のサーバーを CentOS Stream 8 へ移行しました。CentOS Stream は RHEL のちょっと先行くローリングリリースを採用したディストロです。

RHEL の開発者向けのサブスクリプションの制限を緩和

今年になって Red Hat 社は、RHEL の Individual Developer サブスクリプションの条件を拡大し、最大 16 システムまで本番環境で利用可能にすることを発表しました [2][3]

CentOS Stream → CentOS へ戻す

そうであれば、CentOS のようなクローンではなく、純正の RHEL を使うのがベストと思い、移行してしまった CentOS Stream を一旦 CentOS へ戻してから RHEL へ移行しようと考えました [4]。なぜなら、CentOS から RHEL へ移行するソリューション convert2rhel があるからです。

ダウングレード中にトラブル

そういうわけでなんとか CentOS へ戻しましたが CentOS Stream 由来のパッケージがシステムに多く残っています。手作業で少しずつダウングレードしていたのですが…、authselect をダウングレードしたところ、PAM による認証ができなくなったばかりか、再起動してもシステムが立ち上がらなくなってしまいました。

※ おそらくですが、ダウングレードなどせずに dnf distro-sync を使ってみるべきでした。

今までの作業が水泡に帰しましたが、良く考えずにやみくもにダウングレードをしてしまったことを反省しました。

RHEL をインストール

仕方がないので、Fedora のライブメディアを起動して必要なバックアップを取った後、Red Hat Developer Subscription for Individuals を割り当てて RHEL 8.3 をインストールしました。

Red Hat Enterprise Linux 8.3 のデスクトップ画面

なんとか RHEL をインストールできましたが、AMD A6-1450 APU を使っているチープな PC のためか、サービスの起動でエラーが出ています。CentOS の時にどうしていたか記憶が定かではないのですが、その他にも違いがあります。違いのまとめも含め、今後は CentOS ではなくて RHEL を対象としたブログ記事を書きます。

参考サイト

  1. CentOS 8の提供は2021年で終了、今後はCentOS Stream開発に注力 | TECH+ [2020-12-09]
  2. レッドハット、開発/小規模本番ワークロード向けにノーコスト版RHELを導入へ--Red Hat Developerプログラム - ZDNet Japan [2021-01-21]
  3. New Year, new Red Hat Enterprise Linux programs: Easier ways to access RHEL [2021-01-20]
  4. bitWalk's: CentOS Stream を CentOS へ戻した [2021-02-06]

 

 

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