2020-08-24

【備忘録】アイコンの命名規則

Python / GObject や Vala による GUI プログラミングでは、ボタンウィジェットに画像を表示しています。例えばファイルを読み込むダイアログを開くボタンなどで、32 x 32 程度の大きさの「フォルダ」画像をアイコンにしてボタンに表示するのが常です。

こういったアイコン用の画像は、一般的な用途であれば自前で準備しなくとも、GtkStockItem で用が足りました。

しかし、GTK+ 3.10 以降は非推奨になってしまいました。下記はそのメッセージの翻訳です。

GTK+ 3.10 以降、Stock アイテムは非推奨となりました。GTK+ が提供する既製の組み合わせに頼るのではなく、通常のウィジェット API を使って必要なラベルやアイコンを設定してください。

Stock アイテムが使えなくなるのであれば、自前でアイコンを用意しなければと考えて、ライセンスフリーなアイコン収集に精を出していたのですが、少々早とちりだったようです。💦

freedesktop.org は、Unix 系のシステムの環境のデスクトップ環境の、相互運用性の向上と共通基盤技術の整備を目指したプロジェクトですが、無用な重複や無用な差異を無くすことを目的にして活動しています。ここで、アイコンの呼称の統一が提唱されています。

なるほど、これを使えば良いということが判りましたので、早速いくつか試してみました。

gtk_button_icon.vala
gtk_button_icon.vala の実行例

この規格のドラフトができたのは 2005 年のことなので、常日頃から GNOME や KDE のプログラミングをされている方には常識なのでしょうが、いままではっきりと理解できていなかったので備忘録にしました。

参考サイト

  1. icon-naming-spec

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