2019 年 9 月 24 日に、RHEL 8 に対応する最初の CentOS 8.0-1905 がリリースされた時に、CentOS Stream 8 のリリースも同時にアナウンスされました [1]。CentOS Stream 8 は RHEL 8 のちょっと先を行く、ローリングリリースされる Linux ディストリビューションです。その当時は、CentOS Stream を中途半端なディストリビューションに感じて、試用することすらしませんでした。
2020 年 12 月 8 日に発表された CentOS 8 EOL → CentOS Stream へ開発をフォーカスする、というニュースは [2]、ユーザーに衝撃を与えました。振り返ると、この発表は一年以上も前から考えられていたシナリオだったようにに思えます。そして一年前のアナウンスを経て、昨日 CentOS 8 は EOL を迎えました。つまり、CentOS 8 の開発プロジェクトを終わらせるために二年以上を費やしていることになります。
今年は RHEL 9 がリリースされる年
今年は RHEL 9 がリリースされる年です。既に RHEL 9 の β版が Red Hat 社からリリースされています [3][4]。
RHEL 9 beta は、CentOS Stream 9 からビルドされているということです [5]。そうであれば、Red Hat 社の開発社向けサブスクリプションを利用せずに CentOS Stream 9 を試してみるのも手です。
CentOS Stream については、参考サイト [6] に詳しい説明があります。RHEL 9 のリリース日は明かになっていませんが、RHEL 8 が 2019 年 5 月 7 日にリリースされたことを考えれば、今年の 5 月ごろに RHEL 9 がリリースされることが予想されます。RHEL 9 への移行を計画しているのであれば、あらかじめ CentOS Stream 9(あるいは RHEL 9 beta)を評価して問題点を洗い出して対策を立てておけば、移行をスムーズに進められることでしょう。
参考サイト
- [CentOS-announce] Release for CentOS Linux 8 and CentOS Streams [2019-09-24]
- CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
- 「Red Hat Enterprise Linux 9 Beta」リリース--「CentOS Stream」ベースに - ZDNet Japan [2021-11-10]
- Red Hat Enterprise Linux Download | Red Hat Developer
- Red Hat Enterprise Linux 9 Beta is here | Red Hat Developer [2021-11-03]
- CentOS Stream入門 - 赤帽エンジニアブログ [2021-03-19]
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