Fedora Linux は Red Hat 社が支援するコミュニティ Fedora Project で開発されているディストリビューションで、最新の技術を積極的に取り込むことで知られています。また Fedora Linux の開発成果が、後にリリースされる Red Hat Enterprise Linux, RHEL に取り込まれています。Fedora Linux は、おおむね春と秋の年二回の頻度で新しい版がリリースされています。
今回のテーマ
Fedora Linux では、Workstation 版で GNOME がデスクトップ環境として採用されていますが、他のデスクトップ環境も Spins[1] として iso イメージが公開されており、インストールしてすぐ利用できるようになっています。
一方、Workstation 版をインストールした後でもデスクトップ環境を GNOME から切り替えることができます。本記事では Fedora Linux で利用できるデスクトップ環境を紹介します。
i3 は X 上で動作する動的タイル型ウィンドウマネージャの一つです。 wmii の修正かつ後継を念頭に置き、“Do What I Mean. Good Docs. Clean Code. Sounds good?(直感的な操作。優良な手引き。簡潔なソースコード。魅力的だろ?)” という理念を掲げています。
KDE Plasma は(Fedora Linux の開発成果を製品にした)Red Hat Enterprise Linux 7.5 までは GNOME と並んでデスクトップ環境の選択肢でしたが、7.6 では非推奨になりました。しかしながら 8 (8.5) になった現在でも、KDE Plasma のみはグループ環境として利用できるようになっています。
$ sudo dnf group install "KDE Plasma デスクトップワークスペース"
ASUS の格安 PC というと、Eee PC(日本では 2008 年に発売)を思い浮かべてしまう世代なのですが、初めて ASUS のノート PC を買ったのは Eee PC のブームがとっくに終わった 2015 年のことでした[1]。当時 35,000 円ちょっとの価格で、Celeron N2830 という貧弱な性能の CPU を搭載した代物でしたが、4GB の RAM に 500GB の HBB 搭載ということで、そのコストパフォーマンスには満足していました。
クローンしたディレクイトリへ移り、su コマンドで install.sh を実行します。Number Pad のレイアウトは、2) m433ia.py を選択します。
[bitwalk@fedora Projects]$ cd asus-touchpad-numpad-driver
[bitwalk@fedora asus-touchpad-numpad-driver]$ ls
README.md asus_touchpad.service install.sh tests
asus_touchpad.py images numpad_layouts uninstall.sh
[bitwalk@fedora asus-touchpad-numpad-driver]$ sudo ./install.sh
Testing interface i2c-0 : failed
Testing interface i2c-1 : sucess
Select models keypad layout:
1) gx701.py
2) m433ia.py
3) ux433fa.py
4) ux581l.py
5) Quit
Please enter your choice 2
What is your keyboard layout?
1) Qwerty
2) Azerty
3) Quit
Please enter your choice [1-3]: 1
Add asus touchpad service in /etc/systemd/system/
Created symlink /etc/systemd/system/default.target.wants/asus_touchpad_numpad.service → /etc/systemd/system/asus_touchpad_numpad.service.
Asus touchpad service enabled
Asus touchpad service started
[bitwalk@fedora asus-touchpad-numpad-driver]$
Chakra Linux は、KDE と Qt ツールキットを中心としたコミュニティで開発する Linux ディストリビューションで、独自のハーフローリングリリースモデルを採用していました。本ブログの「Linux ディストロ探訪」でも Chakra Linux を紹介しました[3]。当時は KDE をデスクトップ環境にした、あまり知られていないディストリビューションを紹介したくて、Chakra のデスクトップの壁紙の美しさに惹かれて記事に取り上げました。
プロジェクトの閉鎖は、長く維持するだけの開発動機が乏しかったのでしょうか。
せめて最後に、本ブログ記事用にスクリーンショットを取ろうと iso イメージの入手を試みましたが、なかなか探せず、ようやく探し出したごく開発初期のバージョン 0.2.1 の iso イメージを Live 起動した画面のスクリーンショットを取って掲載しました。
Chakra 0.2.1 LiveCD (x86_64) のデスクトップ画面
オープンソースのプロジェクトに限った話ではありませんが、プロジェクトには始まりと終わりがあります。プロジェクトの成果である Linux ディストリビューションを長く利用したければ、メジャーなディストリビューションを選択することが賢明なのでしょうか。まあ、そうなんでしょうけど、それで良しとしてしまうのはなんだかちょっと悔しいです。