Fedora Kinoite は、Fedora Silverbule のデスクトップ環境 GNOME を KDE Plasma に変更したスピンです。10 月 19 日に予定されている次期 Fedora 35 のリリースで、正式に公開される予定です。ちなみに Kinoite は青い鉱物で日本ではキノ石と呼ばれています。
Fedora Silverblue はデスクトップ用途の immutable(不変)な OS です。Atomic Host Workstation → Fedora Atomic Workstation と名前を変え、Fedora 29 から Silverblue にブランド名が変更されました。OS は、rpm-ostree で生成されたイメージを使用しています。一方、GUI を伴うデスクトップアプリケーションの管理には Flatpak が採用されています。
Fedora Silverblue は本ブログで何回か取り上げていますが [1]、Kinoite の KDE Plasma のデスクトップ環境を試してみたくなり、Fedora Linux の開発版の位置づけの Fedora Rawhide の下記サイトから ISO イメージをダウンロードして、テスト機にインストールしてみました。
なんと、もう Fedora Linux 36 になっています。😮
Fedora 35 の開発スケジュール [2] を見ると、Rawhide の Fedora Linux 36 の開発ブランチは 8 月 10 日に作られていますから、まあ当然ではあります。
はじめて Knoite を試して、既に Fedora Linux 36 になっているのは、なんだか乗り遅れた感がありますが、Fedora Kinoite 35 がリリースされれば、あらためてインストールをし直すことでしょう。😅
KDE Plasma は使い慣れていないので、評価の度に試行錯誤する必要があります。注目は、immutable(不変)なデスクトップ用途の OS である Fedora Silverblue(GNOME デスクトップ環境)に、正式なスピンとして KDE Plasma を採用した Knoite が加わったことです。
従来の rpm 形式によるパッケージ単位での管理から、OSTree (rpm-ostree) で OS 全体をひとつのイメージのように管理、デスクトップ・アプリケーションを Flatpak で管理する方向へ緩やかにシフトさせてきているように思います。
Fedora 29 のリリース時 [2018-10-30]、正式に Workstation 版の variant(変種)に加わった Silverblue は、あくまでも選択肢のひとつで、積極的な宣伝を展開しているようには感じませんでしたが、Fedora プロジェクトはユーザーのニーズを見極めていたのかもしれません。しかし、今度の Knoite 登場でこの動きがもっと活発になるかもしれないと思っています。
全然 Fedora Kinote の評価記事になっていませんが、Fedora Linux 35 のリリースまでにいろいろ調べて Fedora Silverblue/Kinote について、あらためてまとめたい思います。
参考サイト
- bitWalk's: Linux ディストロ探訪(10) 〜 Fedora Silverblue 〜 [2019-11-24]
- Fedora Linux 35 Schedule: All
- レッドハットが買収したCoreOSの今後の行方 - ZDNet Japan
- apt2ostreeを使ってみる
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