KNIME (/naɪm/) は、コンスタンツ・インフォメーション・マイナーと呼ばれる、フリーでオープンソースのデータ分析・レポート・統合プラットフォームです。KNIME は、モジュール式のデータパイプライン, Building Blocks of Analytics のコンセプトにより、機械学習やデータマイニングのための様々なコンポーネントを統合しています。グラフィカル・ユーザー・インターフェースと JDBC の使用により、前処理 (ETL:Extraction, Transformation, Loading) を含む様々なデータソースを組み合わせたノードを組み立て、モデリング、データ分析、ビジュアライゼーションをプログラミングなしに、あるいは最小限のプログラミングで行うことができます。
業務で KNIME Analytics Platform(以下、単に KNIME と表します)を使うことになったので、プライベートでも勉強用にと自宅の Linux PC にインストールしたところ、ちょっとしたことにハマってしまったので備忘録としました。
使用している環境は以下の通りです。
Fedora 34 Workstation | x86_64 | |
KNIME Analytics Platform | 4.4.1 |
Configuration dialog の画面が見えない!?
KNIME 4.4 から Java 11 に対応しました [3]。Fedora は、33 から、システムの JDK が 11 になっているので、何も問題なく KNIME を使えると思っていました。しかし…、
node の configuration を開くと、画面に何も表示されません。この画面が表示されないと KNIME が使い物になりません。
Wayland が原因だった
試行錯誤の結果、node の configuration dialog 画面が表示されないのは、どうやら Wayland との相性が悪いということが判りました。ログイン時に下記のように "GNOME on Xorg" に切り替えてログインします。
なお、ログイン画面のスクリーンショットを撮る環境がいま手許にないので、本ブログの過去記事から Fedora 33 のログイン画面を転用しています。Fedora のロゴが異なる以外は同じです。
node の configuration を開くと、フツーに画面が表示されることを確認できます。
おまけ
Eclipse のデスクトップファイル /usr/share/applications/eclipse.desktop を参考にして、KNIME のデスクトップファイル knime.desktop を作成し、$HOME/.local/share/applications/ 内に保存しました。
[Desktop Entry] Type=Application Name=KNIME Comment=KNIME Analytics Platform Icon=/home/bitwalk/knime/knime_4.4.1/icon.xpm Exec=/home/bitwalk/knime/knime_4.4.1/knime Terminal=false Categories=Development;KNIME;Java;
以下のように、アプリケーション一覧に KNIME のアイコンが表示され、これをクリックすることでローカル領域に展開した KNIME(この例では /home/bitwalk/knime/knime_4.4.1/knime)を起動できるようになります。
参考サイト
- KNIME | Open for Innovation
- KNIME|データの連携・統合・分析を自動化するオープンソースプラットフォーム
- Preview KNIME AP 4.4 -- Java 11 & Eclipse Upgrade - KNIME Development - KNIME Community Forum
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