これだからオープンソースのプロジェクトは難しい、と思いたくなる発表が CentOS プロジェクトからありました(米国時間 12 月 8 日)。ぼんやりと CentOS のブログ記事を目にしていたのですが、ニュースやブログ記事になって、慌てて件のブログ記事を読み直して、いささかショックを受けました。
現在の RHEL リリースより先行する内容の CentOS Stream へとプロジェクトの活動の焦点を移し、Red Hat Enterprise Linux 8 (RHEL 8) のリビルドとしての CentOS Linux 8 は、2021 年末に終了するということです。
ふだん使っている Linux は Fedora なので影響はありませんが、家庭内 LAN で使うファイルサーバー等の目的で常時稼働させている、ファンレス・低電力消費のサーバーに CentOS をインストールしているため、こちらを今後どうするか決めなければなりません。
CentOS のプロジェクトを運営する側からすると、オープンソースを無料で、セキュリティパッチを提供しながら最長 10 年間安定して維持するということは、スポンサーとの関係も含めていろいろ難しいことがあるのかもしれません。CentOS のプロジェクトを立ち上げた Gregory Kurtzer 氏が、Rocky Linux という新しい Linux ディストロを立ち上げて、従来の CentOS の役割を担おうとしているようなので、しばらくそちらの動向を注視します [3]。
一方、Red Hat 系 Linux が好きで長年使い続けており、Red Hat Developer Subscription や Red Hat Beta Access を無料でもらって、Fedora 上の仮想環境で評価用に RHEL を利用しています。この機会に RHEL のサブスクリプションを購入してもいいかもしれないとも思っています。個人利用でインシデントのサポートは不要なので、下記の通り、サブスクリプションの年間費用は $99 とそれほど高価ではありません。
安心して長く使い続けたい場合は、対価を支払うことを検討しなければならないのかもしれません。
参考サイト
- 【悲報】CentOS 8が2021年に突然終了 - ソフトアンテナブログ [2020-12-09]
- 「CentOS」の開発方針変更--ユーザーの声、レッドハットの見方は - ZDNet Japan [2020-12-11]
- Rocky Linux
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