2022-05-30

AlmaLinux 9 がリリースされていました!

AlmaLinux は CloudLinux チームによって開発されている RHEL のバイナリ互換のフォークで、コミュニティと密接に協力して開発するコミュニティのためのフリーの Linux OS です。ラテン語で「魂」を意味する言葉にちなんで名付けられた AlmaLinux は、GitHub のページを通じてコミュニティの協力を得ながら開発が進められています。

AlmaLinux OS プロジェクトは、Red Hat Enterprise Linux 9 に対応する AlmaLinux OS 9 を公開しました。

プラットフォームは、Intel/AMD (x86_64), ARM64 (aarch64), IBM PowerPC (ppc64le), IBM Z (s390x) に対応しています。

下記から、インストール用の iso ファイルをダウンロードできます。

既にベータ版を仮想マシン (GNOME Boxes) にインストールしてあったので、それをアップグレードしました。

AlmaLinux 9 のデスクトップ画面

Red Hat Enterprise Linux 9 (Plow) がリリースされたのが 5 月 17 日、その 9 日後の 5 月 26 日に AlmaLinux 9 (Emerald Puma) がリリースされました。いやあ、早いですね!油断していて気がつくのが遅れてしまいました。

 

参考サイト

  1. AlmaLinux 9.0がリリース - Red Hat Enterprise Linux 9.0の無料版が驚異的なはやさで登場 | ソフトアンテナ [2022-05-27]
  2. 「AlmaLinux OS 9.0」が公開 | OSDN Magazine [2022-05-27]

 

 

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2022-05-29

Chrome OS Flex になった CloudReady

CloudReady は、Google 社の Chromium OS をベースに Neverware 社が開発したオペレーティングシステムです。全然知らなかったのですが、2020 年 12 月に Neverware 社は Google 社に買収されていました [1]。CloudReady は Chrome OS Flex として生まれ変わるようです。

ということで、Chrome OS Flex はどんなものか、イメージをダウンロードしてインストールしてみました [2]

Chrome OS Flex のデスクトップ画面

と言っても、勇んでダウンロードしたイメージ (cloudready-free-96.4.86-64bit.zip) は stable 版、すなわち CloundReady のイメージでした。インストールしたあとに間違いに気がつきました😭。まだ Chrome OS Flex の安定版はリリースされていなかったのでした。仕方がないので、設定の画面から Dev チャンネルに変更して、Chrome OS Flex に更新しました。

CloudReady のチャンネルを Dev へ変更

ちょっと使ってみた感じでは、かつて CloudReady に搭載されていた Chromium ブラウザが Chrome になっているのは当然で、むしろ Chrome OS との違いが判りませんでした。見た目で異なるのは、起動時に「chromeOS Flex」のロゴが表示されることぐらいでしょうか(右写真)。

しかし、実際には Chrome OS と Chrome OS Flex との違いがあります。詳しくは、下記ヘルプサイトの「Chrome OS Flex と Chrome OS の違い」で詳しく説明されています。

平たく言えば Intel や AMD の CPU を搭載した Windows PC を対象としていることが主な違いだと言えそうです。Google 社が Chromebook 以外の PC でも、Chrome OS Flex の条件があるにしてもサポートしてくれるというのは、素晴らしいことです。

 

今回、テスト機にインストールした Chrome OS Flex をしばらく使ってみて、気がついたことがあれば、本ブログでまとめる予定です。

 

参考サイト

  1. Google acquires Neverware, a company that turns old PCs into Chromebooks - The Verge [2020-12-16]
  2. CloudReady for Home: Free Download — Neverware
  3. Get Chrome OS Flex for PC or Mac - Chrome Enterprise
  4. Google、PC/Macに無料で導入できるOS「Chrome OS Flex」 - PC Watch [2022-02-16]
  5. 【西川和久の不定期コラム】Google本家からChrome OS Flex登場!いろいろなマシンへ入れてみた - PC Watch [2022-02-28]
  6. bitWalk's: Linux ディストロ探訪(16) 〜 CloudReady 〜 [2020-06-25]

 

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2022-05-28

Red Hat Enterprise Linux 9 のインストール

Red Hat Enterprise Linux, RHEL は、Red Hat 社が開発しているエンタープライズ市場向けの Linux ディストリビューションです。最近の RHEL のライフサイクルは 10 年で、延長が必要であれば追加サブスクリプション (Extended Lifecycle Support Add-On) も提供されています。

今回のお題

先日リリースされた Red Hat Enterprise Linux 9 のインストールについて、最低限の内容をまとめました。

Red Hat Enterprise Linux 9 のデスクトップ画面

インストール用 iso ファイルの入手

Red Hat Enterprise Linux の iso イメージは、下記からダウンロードできますが、Red Hat のアカウント(登録は無料)が必要になります [1]。なお、Red Hat Enterprise Linux は有償の OS ですが、個人で評価する場合は、無料で開発者向けのサブスクリプションを取得できます [2]。このサブスクリプションによって、パッケージのアップデートなどのサービスを受けられるようになります。

上記サイトで Red Hat Enterprise Linux をクリックすると、Red Hat アカウントでのログインが求められます。ログインすると下記のサイトが表示されます。

Red Hat Enterprise Linux のダウンロードサイト

このサイトから最新の RHEL9 の iso ファイル、rhel-baseos-9.0-x86_64-dvd.iso をダウンロードしました。

仮想マシンへインストール

Fedora Linux 36 上の GNOME Boxes の仮想マシンに、ダウンロードした iso イメージを使って RHEL9 をインストールしました。

 

最初に、使用する言語を選択します。

 

インストール概要

この画面でインストールに必要な設定をします。

 

ユーザーの設定

「root パスワード(R)」の画面で、ルートのパスワードを設定します。

 

「ユーザーの作成(U)」の画面でユーザーアカウントを設定します。

 

ソフトウェア

「Red Hat に接続(C)」で、Red Hat アカウントを登録します。

Red Hat アカウントを登録すると、「ソフトウェアの選択(S)」の設定が求められるようになりますので、ここでは、この画面で「サーバー(GUI 使用)」にチェックを入れます。

 

システム

「インストール先(D)」で、インストール先のストレージを選択します。

 

インストールの開始

インストールの開始(B) ボタンをクリックするとインストールが始まります。

 

インストール後、システムの再起動(R) ボタンをクリックして再起動します。

インストール後の最初のログイン

再起動後、設定したユーザーアカウントでログインします。

 

インストール後最初にログインすると GNOME の操作方法を説明するツアーが始まります。「No Thanks」でスキップできます。

インストール後最初にログインした時のデスクトップ画面

 

そもそも、インストール時にいろいろインストールするパッケージを設定していないので当然ですが、最低限のアプリしかインストールされていません。

 

参考サイト

  1. Red Hat アカウント登録ガイド
  2. RHELの開発者用サブスクリプションを取得する方法 - Qiita

 

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2022-05-22

新しくなった Fedora Media Writer

Fedora Media Writer は、ユーザーがフラッシュディスクのようなポータブルドライブに Fedora Linux のイメージを書き込むことを支援するツールです。必要なイメージを自動的にダウンロードし、dd のような方法で書き込むことができます。これは、ドライブのパーティションレイアウトを上書きするので、FAT32パーティションでシングルパーティションレイアウトを復元する方法も提供されます。

先月リリースされた Fedora Linux 36 では Fedora Media Writer が新しくなっていました。機能が大きく変わったということは無さそうですが、UI の見ばえが変わりましたので、あらためて使い方をまとめました。

下記の OS 環境で動作確認をしています。

Fedora Linux 36 x86_64
Fedora Media Writer mediawriter-5.0.1-1.fc36.x86_64

イメージを書き込む USB メモリをポートに挿してから、Fedora Media Writer を起動します。

 

USB メモリの内容を削除

まず、USB メモリの内容を削除(restore = 元に戻す、factory setting、パーティションがあればそれも削除した初期状態)します。

「Restore (USBメモリのブランド名)」を選択して Next ボタンをクリックします。次の画面で確認の画面が出ますので Restore をクリックして処理を進めます。

 

Fedora Linux のイメージ書き込み

ここでは、Fedora Liux のイメージをダウンロードして USB メモリに書き込む場合を紹介します。他のディストリビューションの iso ファイルをローカルディスクにダウンロードしてあれば、「Select .iso file」を選択、その iso ファイルを指定して USB メモリへ書き込むこともできます。

「Download automatically」を選択して Next をクリックします。

次にダウンロードする Fedora Linux のエディションを選択して Next をクリックします。書き込みオプションの画面で ダウンロード中 をクリックします。

すでにローカルの「ダウンロード」フォルダ内にダウンロードするファイルを同じファイルが既に存在していれば、ボタンは Write になり、ダウンロードせずにすぐに USB メモリに書き込んでくれます。

 

ダウンロードして USB メモリに書き込む前に、(管理者権限をもったアカウントの)パスワードの入力が要求されます。

あとはダウンロード、USB メモリへの書き込み、書き込んだ内容の検証をして完了します。

 

あたらしくなった Fedora Media Writer には、日本語翻訳の対応ができていない部分がかなりありますが、おそらく、今後対応されていくことと思います。

参考サイト

  1. FedoraQt/MediaWriter: Fedora Media Writer - Write Fedora Images to Portable Media

 

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