2021-11-14

CentOS-Stream 9 をインストールしてみた

CentOS Stream は、開発者向けのディストリビューションで、安定版の Red Hat Enterprise Linux, RHEL の次のアップデートをターゲットにしています [1]。簡単に言うと、RHEL のちょっと先を行くディストリビューションです。

11 月 3 日(米国時間)に Red Hat 社から RHEL 9 の beta 版リリースのアナウンスがありました [2][3]。Red Hat 社のサブスクリプションのアカウントがあれば Red Hat Beta Access サブスクリプション (RH00069) を利用して RHEL 9-beta を試せますが、ここでは、きっと同じことが試せるだろうと CentOS Stream 9 の ISO イメージをダウンロードして GNOME-Boxes 上の仮想環境にインストールしてみました。

ISO ファイルのダウンロードは下記から。

CentOS Stream 9 の入手先
CentOS Stream 9 のダウンロードサイト

インストール方法は従来の RHEL や CentOS あるいは Fedora のサーバ版と同じです。

CentOS Stream 9 のデスクトップ画面 (1)

インストール時にデフォルトのままでインストールしたので、インストール直後では最低限の GUI アプリしかインストールされていません。

CentOS Stream 9 のデスクトップ画面 (2)

CentOS-Stream 9 をインストールしただけで、まだ詳しく調べていないのですが、気になった新機能があったので、参考サイト [2] を一部引用します。

Kernel live patching via the web console -- Sensitive to system downtime? You can now leverage the power and ease of use of the web console to also apply live kernel updates.

Web コンソール (cockpit) でカーネルのライブパッチができるんだと、ちょっとびっくり。そういう芸当ができるのは Oracle Linux のカーネル (Unbreakable Enterprise Kernel, UEK) だけかと思っていました [4]

cockpit のサービス (cockpit.socket) を有効・起動して、念のため root でログインして確認すると、「ソフトウェア更新」タブにそれらしき、カーネルパッチの項目があります。

cockpit の「ソフトウェア更新」タブ

とりあえず有効にして、今後のカーネル更新時に確認してみます。また、それまでに関連ドキュメントを探して読んでおきます。

※ RHEL 8.5 でもカーネルのライブパッチが利用できるようです [6]。[2021-11-15 追記]

RHEL 8.5 の cockpit の「ソフトウェア更新」タブ(参考)

参考サイト

  1. FAQ/CentOSStream - CentOS Wiki
  2. What's new in Red Hat Enterprise Linux 9 Beta [2021-11-03]
  3. 「Red Hat Enterprise Linux 9 Beta」リリース--「CentOS Stream」ベースに - ZDNet Japan [2021-11-10]
  4. 再起動不要のLinuxカーネルパッチ機能、Oracle Linuxに登場 | TECH+ [2011-09-21]
  5. 2015年2月17日 いよいよカーネルにライブパッチ機能が!? Red HatとSUSEが共同でプロジェクト開始:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社
  6. 8.5 Release Notes Red Hat Enterprise Linux 8 | Red Hat Customer Portal

 

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