2021-11-21

CentOS 8 の EOL

CentOS は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と機能的に互換性があることを目指したフリーの Linux ディストリビューションです。Red Hat 社は RHEL に含まれているソフトウェアのソースコードをオープンソースライセンスに基づき無償公開しています。CentOS はこれをもとに、商標や商用パッケージ等を除去したものをリビルドしています。

Wikipedia より引用

CentOS 8 は今年末(2021 年 12 月 31 日)で EOL となります。昨年末に CentOS プロジェクトから EOL のアナウンス [1] されてから、AlmaLinux や Rocky Linux など、CentOS の代替となる RHEL 互換のディストロの開発プロジェクトが立ち上がって注目を集めました [2]。RHEL を利用したいが サブスクリプションに費用を掛けたくないユーザー(企業)にとって、クローンを引き続き利用できるばかりか(良くも悪くも)選択肢が広がった状況です。

CentOS-8.5.2111 のデスクトップ画面(例)

CentOS プロジェクトによると、EOL が年末年始の時期であることが配慮されるようです。

要約を以下にまとめました。

  • CentOS 8 の最終リリースは RHEL 8.5(リリース直後に出る更新 'zero-day updates' を含む)まで対応(済)
  • CVSS v3 レベル 9 以上のバグフィックスのコンテンツは 2022 年 1 月 31 日まで提供
  • 2022 年 2 月 1 日以降、CentOS 8 のコンテンツは vault.centos.org に移動

今回は、Red Hat 社の CentOS プロジェクトに対する方針変更に由来する EOL ですので、手厚い配慮がされています。

CentOS 8 の EOL によって RHEL 互換 Linux の開発プロジェクトが立ち上がった結果、選択肢が広がりましたが、来年 RHEL9 がリリースされた後、どのように互換プロジェクトが継続して対応していくのか注目したいです。

Red Hat Enterprose Linux 9 beta のデスクトップ画面(例)

参考サイト

  1. CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
  2. bitWalk's: RHEL 互換の Linux [2021-10-23]
  3. What's new in Red Hat Enterprise Linux 9 Beta [2021-11-3]

 

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