GNOME Builder は、GNOME デスクトップ環境で GNOME ベースのアプリケーションを開発するための IDE です。Vala で GUI アプリケーションを開発するのに使えそうな IDE をあれこれ探しているうちにたどり着きました。Wikipedia によると GNOME Builder の開発は 2015 年に始まった比較的新しいプロジェクトです。
本ブログ記事では下記の OS 環境で動作確認をしています。
Fedora 32 (Workstation Edition) | x86_64 |
Vala 用にプロジェクトを作る
GNOME Builder (gnome-builder) をインストールして、Vala 用のプロジェクトを作ってみました。起動後、Git でクローンして参加できる GNOME 関連のプロジェクトが表示されて戸惑いますが、左下方にある Start New Project ボタンをクリックして新しいプロジェクトを作成します。
GNOME Builder 起動後の画面
すると、プロジェクトの作成画面に変わりますので、プロジェクトに関する下記の情報を設定します。
- プロジェクト名
- Application ID
- org.gnome.Builder のようなドメインで指定した識別子を指定します。空欄にすると org.example... が設定されます。
- プロジェクトの場所
- デフォルトは ~/Projects です。
- 言語
- C, Japascript, Python, Rust, C++, C#, Vala から選択します。
- ライセンス
- オープンソースライセンスを選択します。
- バージョン管理
- Git でバージョン管理をする場合は、オンにします。
- テンプレートを選択
- プロジェクトの雛形(テンプレート)を、GNOME アプリケーション、共有ライブラリ、Command Line Tool、空のプロジェクト、Empty Makefile Project から選択します。
ここでは、プロジェクト名を test1 として、下記のように言語に Vala を選んでプロジェクトを作成しました。
Start New Project の画面
GNOME Builder のプロジェクト画面が表示されます。
新しいプロジェクト作成後の画面
左側のペインで、Files → src → main.vala をクリックすると、右側にテンプレートの内容が表示されます。
テンプレートの main.vala
すると、別ウィンドウに Hello World! が表示されます。
Vala のテンプレート実行例
ちょっと使ってみた感じでは、なかなか使えそうな IDE ですが、細かい所を全然理解していません。普段使っている PyCharm と使い勝手が異なり、戸惑っています。英文ですが、関連文書が整備されているので、じっくり読んで使いこなせるようします。
参考サイト
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