2020-06-08

GNOME Builder は GNOME アプリ開発用の IDE

GNOME Builder は、GNOME デスクトップ環境で GNOME ベースのアプリケーションを開発するための IDE です。Vala で GUI アプリケーションを開発するのに使えそうな IDE をあれこれ探しているうちにたどり着きました。Wikipedia によると GNOME Builder の開発は 2015 年に始まった比較的新しいプロジェクトです。

本ブログ記事では下記の OS 環境で動作確認をしています。

Fedora 32 (Workstation Edition) x86_64

Vala 用にプロジェクトを作る

GNOME Builder (gnome-builder) をインストールして、Vala 用のプロジェクトを作ってみました。起動後、Git でクローンして参加できる GNOME 関連のプロジェクトが表示されて戸惑いますが、左下方にある Start New Project ボタンをクリックして新しいプロジェクトを作成します。

GNOME Builder 起動後の画面

すると、プロジェクトの作成画面に変わりますので、プロジェクトに関する下記の情報を設定します。

  1. プロジェクト名
  2. Application ID
    • org.gnome.Builder のようなドメインで指定した識別子を指定します。空欄にすると org.example... が設定されます。
  3. プロジェクトの場所
    • デフォルトは ~/Projects です。
  4. 言語
    • C, Japascript, Python, Rust, C++, C#, Vala から選択します。
  5. ライセンス
    • オープンソースライセンスを選択します。
  6. バージョン管理
    • Git でバージョン管理をする場合は、オンにします。
  7. テンプレートを選択
    • プロジェクトの雛形(テンプレート)を、GNOME アプリケーション、共有ライブラリ、Command Line Tool、空のプロジェクト、Empty Makefile Project から選択します。

ここでは、プロジェクト名を test1 として、下記のように言語に Vala を選んでプロジェクトを作成しました。

Start New Project の画面

GNOME Builder のプロジェクト画面が表示されます。

新しいプロジェクト作成後の画面

左側のペインで、Files → src → main.vala をクリックすると、右側にテンプレートの内容が表示されます。

上側のをクリックして実行してみます。

テンプレートの main.vala

すると、別ウィンドウに Hello World! が表示されます。

Vala のテンプレート実行例

ちょっと使ってみた感じでは、なかなか使えそうな IDE ですが、細かい所を全然理解していません。普段使っている PyCharm と使い勝手が異なり、戸惑っています。英文ですが、関連文書が整備されているので、じっくり読んで使いこなせるようします。

参考サイト

  1. Apps/Builder - GNOME Wiki!

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