2023-07-17

KDE neon unstable を試してみた

KDE neon は、Ubuntu の最も最近の LTS リリースをベースに KDE によって開発されている Linux ディストリビューションです。最新の 64 ビット版の KDE Plasma 5 デスクトップ環境 / フレームワーク、Qt5 ツールキットなど KDE に適合する追加のソフトウェアレポジトリのセットがバンドルされています。neon は、User, Testing, Unstable, Developer の 4 つのリリースチャンネルで提供されています。

Wikipedia より引用、編集

KDE neon の Unstable 版で、 KDE Plasma 6 の開発版を利用できるようになったということなので [1][2]GNOME Boxes の仮想環境にインストールしてみました。

neon-unstable-20230709-1120.iso をインストール・更新後のデスクトップ画面

今のところ、KDE Plasma 5 と 6 のパッケージが混在していて、見た目では従来との違いが良く判らないのですが、完成に近づくにつれて KDE Plasma 6 らしさが出てくるのでしょう。ちなみに Qt のバージョンは 6.6.0 になっていますが、現時点ではベータ版です。

少し使いつづけて、新しい KDE Plasma 6 について、まとめていきたいと思います。

参考サイト

  1. KDE neon Plasma 6 ISOs – KDE neon Developers' Blog [2023-07-04]
  2. KDE neon Unstable Edition Now Includes KDE Plasma 6.0 (WIP) - OMG! Ubuntu [2023-07-10]

 

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2023-07-16

PySide6 と Matplotlib

PySide (Qt for Python) は、Qt(キュート)の Python バインディングで、GUI などを構築するためのクロスプラットフォームなライブラリです。配布ライセンスは LGPL で公開されています(商用ライセンスも有り)。最新のバージョンは Qt6 に対応した PySide6(記事執筆時点で 6.5.1.1)です。

PySide6 の GUI アプリで Matplotlib のプロットを扱うとき、確実に削除できるようにすることを意識しすぎてしまいます。

なぜか?それはプロットする度に新しいインスタンスを作成していたからです。インスタンスを再利用してプロットし直す、という考えが無かったのでした。ということで、今さらですが、プロットを更新するサンプルを作成しました。

下記の OS 環境で動作確認をしました。

Fedora Linux 38 (Server Edition) x86_64
python3.11 python3-3.11.4-1.fc38.x86_64
PySide6 6.5.1.1

以下のサンプルでは、matplotlib のプロットで日本語フォントを表示するために fonts フォルダーに RictyDiminished-Regular.ttf [2] を保存して利用しています。

また、Matplotlib のプロットの更新については、参考サイト [3] の内容を参考にさせていただきました。

qt_matplotlib_update.py

ツールバーの更新ボタンをクリックすると、プロットが更新されます。

実行例

参考サイト

  1. How to clear the memory completely of all Matplotlib plots
  2. edihbrandon/RictyDiminished: Ricty Diminished --- fonts for programming
  3. Matplotlib plots in PySide6, embedding charts in your GUI applications

 

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2023-07-13

GDM が壊れた!?

先週土曜日の朝、メインで使っている Fedora Linux の PC の電源を入れたところ、Fedora のロゴが出る画面までは進みますが、いつまで経ってもログイン画面が出てきませんでした。

OS がどこか壊れたか、ことによったら再インストールになるかも💦。やれやれ、回収できないデータで致命的なモノがないか思い出しながら、ノート PC の Fedora Linux を起動して、念の為インストールイメージを USB メモリに書き込む準備をしておこうと Fedora Linux の iso イメージのダウンロードを始めました。

いや、まてよ…30分以上もログイン画面が出ないということは、システムが立ち上がらないのではなくで、何かの理由でログイン画面が表示できないだけではないのかと思うようになりました。

試しにノート PC の Web ブラウザで https://(メインの PC の IP address):9090 で Cockpit [1] にアクセスしたところ、ログイン画面が表示されてログインができました。

とすると、GDM に問題があるのかもしれないと考え、Cockpit の端末画面から再インストール (dnf reinstall) しようとしましたが、エラーが出て再インストールできません。

$ sudo dnf reinstall gdm
...
...
トランザクションを実行中
  準備             :                                                                                      1/1 
  scriptletの実行中: gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 
  インストール中   : gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 
Error unpacking rpm package gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64
  検証             : gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 

失敗しました:
  gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                                                    

エラー: トランザクションが失敗しました
$ 

そこで一旦削除してからインストールし直そうとしましたが、インストール時にエラーが出て GDM をインストールできなくなってしまいました。

$ audo dnf removee gdm
...
...
$ audo dnf install gdm
...
...
トランザクションを実行中
  準備             :                                                                                      1/1 
  scriptletの実行中: gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 
  インストール中   : gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 
Error unpacking rpm package gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64
  検証             : gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                             1/1 

失敗しました:
  gdm-1:44.1-1.fc38.x86_64                                                                                    

エラー: トランザクションが失敗しました
$ 

しかたなく GDM を諦め、KDM をインストールしました。

$ audo dnf install kdm

$ audo dnf remove kdm

$ sudo systemctl enable kdm

$ sudo reboot

今度は GNOME を起動できなかったので、デスクトップ環境も KDE Plasma 5 へ変更しました。

$ audo dnf group install "KDE Plasma デスクトップワークスペース"

いや、そもそも KDM へ変更しようとする考えは古かったのです。完全な思い込みでした。💦

KDE の現在のデフォルトのディスプレイマネージャは SDDM が採用されていたのでした。KDE のデスクトップ環境を一式インストールした際に SDDM パッケージもインストールされていたので、慌ててディスプレイマネージャを切り替えました。

$ sudo systemctl disable kdm

$ sudo systemctl enable sddm

$ sudo reboot

いま考えると、Cockpit の Web コンソールにログインできた時点で、まず起動時のログを確認しておくべきでした。ちょっと気が動転していました。ま、GDM が原因なのでしょうけど。

KDE Plasma 5 のデスクトップ

しばらく KDE Plasma のデスクトップ環境を使ってから、GDM / GNOME へ(戻せれば)戻すことにします。

参考サイト

  1. Cockpit Project — Cockpit Project
  2. Fedora Switch Display Manager – GDM / SDDM / LXDM / LightDM / KDM / XDM :: If Not True Then False [2018-10-20]

 

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2023-07-08

MX Linux と Flora Linux

MX LinuxDebian の安定版をベースにしているディストロです。フラグシップの配布イメージは、デスクトップ環境に Xfce を採用しています。他に、KDE PlasmaFluxbox がデスクトップ環境になっているイメージを選択できます。

MX Linux は、Distrowatch.com のページヒットランキングで長い間1位であり続けているディストロです。ページヒットランキングが1位だからといって、世界で最も使われている Linux ディストロだということにはなりませんが、それでも長い間ランキングで1位であり続けているということは、かなりの人気があることの証でもあります。

MX-21.3 のデスクトップ画面

以前、本ブログ記事でも紹介しました [1]。しかし Fedora Linux をメインに使っているせいもあるかもしれませんが、正直なところ、MX Linux の魅力についてよく判っていません。

非エンジニアによる、非エンジニアのための、なんちゃってエンジニアリングのサイト、PC-FREEDOM を運営されているコダシマ氏は、MX Linux が注目される理由を「ちょうどよい Linux 感」と結論付けています [2]

コダシマ氏が言う、ちょっとひと手間かけるだけで楽しくなる、なるほど、そんなところに魅力が転がっているのかもしれません。

ずーっと Linux をメインのディスクトップ PC として使い続けている自分が普段使いたい Linux ディストロとは、

  • むかしむかしさんざん苦労した日本語化にかけた労力を繰り返すのはもう懲り懲りで、
  • パッケージが進化の流れを追って更新されて、新しいもの好きの心を揺さぶる、
  • (アップグレードのために)インストールをし直す必要が無く使い続けられ、
  • プロジェクトが停滞したり無くなる心配がない、
  • 商用に近くて、業務で少しは役に立つ(= RHEL 系のディストロ)。

なんて思っています。

まあ、あと敢えて言えば、デスクトップ環境がコテコテにカスタマイズされていなくて、素に近いような形で利用できる、そんなディストロ(要するに Fedora Linux)に落ち着いてしまっています。

だから MX Linux の魅力って、自分にとってはきっと腹落ちしないんだろうなぁとは思っています。

Flora Linux

さて、MX Linux は、インストール後にすぐに日本語入力ができるようにはなっていないのですが、MX Linux と Debian の安定版をベースにカスタム化したディストロを公開されている Green 氏の Flore Linux を紹介します。見た目、MX Linux ですが、インストール後にすぐに日本語入力 (uim-anthy) ができます。

Flora Linux 21.3 のデスクトップ画面

詳しくは見切れていませんが、日本語の入力以外はそのまま MX Linux と同じとみて良さそうです。

日本語の入力設定だって、慣れればなんてことはないのかもしれませんが、インストール後にすぐに利用できるのは、ありがたいことではあります。

参考サイト

  1. bitWalk's: Linux ディストロ探訪(9) 〜 MX Linux 〜
  2. 【考察】MX Linux が世界中の Linux ファンから注目される理由とは? | PC-FREEDOM [2022-09-09]
  3. さくらのブログ リナックス デスクトップ | Sakura blog for Linux on the Desktop
  4. Linuxディストリビューションおすすめ13選!初心者にもわかりやすく解説 - WEBCAMP MEDIA [2023-01-28]
  5. 【2023年版】今年使ってみたいLinuxディストリビューション30選」 | クロの思考ノート [2023-01-03]
  6. PC用途におすすめの12のLinuxディストリビューション|初心者向けも紹介|お役立ち情報を随時更新! - SEES [2022-06-09]

 

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2023-07-04

【備忘録】Qt と xcb

XCB (X protocol C-language Binding) は、X11 ディスプレイサーバプロトコルのクライアントサイドを実装したライブラリです。このプロジェクトは Bart Massey 氏によって2001 年に開始されました。1985 年頃に登場した X Window System のクライアント用ライブラリ Xlib を置き換えることを目的としています。XCB は C 言語で書かれており、MIT ライセンスの下で配布されています。

Wikipedia より引用、翻訳・編集

リモートデスクトップで接続した先で PySide6 アプリが起動しない!

今回取り上げる OS は下記のとおりです。

Red Hat Enterprise Linux 9.2 x86_64

家庭内 LAN でひっそり稼働させているファイルサーバーには Red Hat Enterprise Linux (RHEL) をインストールしています。このサーバーの主たる目的は、ファイルサーバーと呼んでいるように、バックアップ用途に使用している大容量 HDD の管理です。その他にも、xrdp のサービスを利用できるようにして、他の PC からリモートデスクトップとしてアクセスしています。24 時間稼働させているサーバーなので、何日もかかるようなプログラムを走らせるのに重宝しています。このサーバーはファンレスの小型 PC ですが、何日も CPU のコアの使用率 100% の状態で使い続けると、とても筐体が熱くなるので、専用に USB TYPE 1 で駆動する小さい扇風機を回して、空気の流れを作っています。🌬️

さて、そんなリモートデスクトップ上で、PySide6 のアプリが動かないことに気が付きました。以前は動いていたような気がしていたのですが、気のせいでしょうか?

例えば下記のようなプログラムを実行しようとしてもコアダンプを出して終了してしまいます。

(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ python3 hello.py
qt.qpa.plugin: Could not load the Qt platform plugin "xcb" in "" even though it was found.
This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.

Available platform plugins are: eglfs, linuxfb, minimal, minimalegl, offscreen, vkkhrdisplay, vnc, wayland-egl, wayland, xcb.

中止 (コアダンプ)
(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ 

QT_DEBUG_PLUGINS=1 を付けて詳しくエラーを見てみます。

(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ QT_DEBUG_PLUGINS=1 python3 hello.py
qt.core.plugin.factoryloader: checking directory path "/home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms" ...
qt.core.plugin.factoryloader: looking at "/home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqeglfs.so"
qt.core.plugin.loader: Found metadata in lib /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqeglfs.so, metadata=
{
    "IID": "org.qt-project.Qt.QPA.QPlatformIntegrationFactoryInterface.5.3",
    "MetaData": {
        "Keys": [
            "eglfs"
        ]
    },
    "archlevel": 1,
    "className": "QEglFSIntegrationPlugin",
    "debug": false,
    "version": 394496
}

    ...
  (途中省略)
    ...

qt.core.plugin.factoryloader: Got keys from plugin meta data QList("wayland")
qt.core.plugin.factoryloader: looking at "/home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so"
qt.core.plugin.loader: Found metadata in lib /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so, metadata=
{
    "IID": "org.qt-project.Qt.QPA.QPlatformIntegrationFactoryInterface.5.3",
    "MetaData": {
        "Keys": [
            "xcb"
        ]
    },
    "archlevel": 1,
    "className": "QXcbIntegrationPlugin",
    "debug": false,
    "version": 394496
}


qt.core.plugin.factoryloader: Got keys from plugin meta data QList("xcb")
qt.core.plugin.factoryloader: checking directory path "/usr/bin/platforms" ...
qt.core.library: "/home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so" cannot load: Cannot load library /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so: (libxcb-cursor.so.0: 共有オブジェクトファイルを開けません: そのようなファイルやディレクトリはありません)
qt.core.plugin.loader: QLibraryPrivate::loadPlugin failed on "/home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so" : "Cannot load library /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so: (libxcb-cursor.so.0: 共有オブジェクトファイルを開けません: そのようなファイルやディレクトリはありません)"
qt.qpa.plugin: Could not load the Qt platform plugin "xcb" in "" even though it was found.
This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.

Available platform plugins are: eglfs, linuxfb, minimal, minimalegl, offscreen, vkkhrdisplay, vnc, wayland-egl, wayland, xcb.

中止 (コアダンプ)
(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ 

どうやら libxcb-cursor.so.0 というライブラリが無いことが原因のようです。このライブラリは、RHEL では xcb-util-cursor というパッケージに収録されています。

※ 例えば、pkgs.org というサイトで、ライブラリ名からディストロ毎にパッケージ名を探し出すことができます(参考サイト [2])。

結論を先に書くと、インストールしなければならなかったパッケージは三種類ありました。

トライ&エラーを少なくするには、面倒ですが ldd コマンドで ../venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so が参照している(参照できている)ライブラリを確認します。

(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ ldd /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/libqxcb.so
    linux-vdso.so.1 (0x00007ffc433c4000)
    libQt6XcbQpa.so.6 => /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/../../lib/libQt6XcbQpa.so.6 (0x00007f8e68dd7000)
    libxkbcommon-x11.so.0 => /lib64/libxkbcommon-x11.so.0 (0x00007f8e68dbf000)
    libxkbcommon.so.0 => /lib64/libxkbcommon.so.0 (0x00007f8e68d7a000)
    libxcb-cursor.so.0 => not found
    libxcb-icccm.so.4 => not found
    libxcb-image.so.0 => /lib64/libxcb-image.so.0 (0x00007f8e68d6b000)
    libxcb-keysyms.so.1 => not found
    libxcb-randr.so.0 => /lib64/libxcb-randr.so.0 (0x00007f8e68d58000)
    libxcb-render-util.so.0 => /lib64/libxcb-render-util.so.0 (0x00007f8e68d51000)
    libxcb-shm.so.0 => /lib64/libxcb-shm.so.0 (0x00007f8e68d4c000)
    libxcb-sync.so.1 => /lib64/libxcb-sync.so.1 (0x00007f8e68d42000)
    libxcb-xfixes.so.0 => /lib64/libxcb-xfixes.so.0 (0x00007f8e68d36000)
    libxcb-render.so.0 => /lib64/libxcb-render.so.0 (0x00007f8e68d26000)
    libxcb-shape.so.0 => /lib64/libxcb-shape.so.0 (0x00007f8e68d21000)
    libxcb-xkb.so.1 => /lib64/libxcb-xkb.so.1 (0x00007f8e68d03000)
    libxcb.so.1 => /lib64/libxcb.so.1 (0x00007f8e68cd8000)
    libQt6OpenGL.so.6 => /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/../../lib/libQt6OpenGL.so.6 (0x00007f8e68c36000)
    libQt6Gui.so.6 => /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/../../lib/libQt6Gui.so.6 (0x00007f8e68200000)
    libGL.so.1 => /lib64/libGL.so.1 (0x00007f8e68179000)
    libQt6Core.so.6 => /home/bitwalk/PycharmProjects/PySide6_sample/venv/lib/python3.9/site-packages/PySide6/Qt/plugins/platforms/../../lib/libQt6Core.so.6 (0x00007f8e67a00000)
    libX11-xcb.so.1 => /lib64/libX11-xcb.so.1 (0x00007f8e68c2f000)
    libX11.so.6 => /lib64/libX11.so.6 (0x00007f8e678b8000)
    libdl.so.2 => /lib64/libdl.so.2 (0x00007f8e68c2a000)
    libpthread.so.0 => /lib64/libpthread.so.0 (0x00007f8e68c23000)
    libstdc++.so.6 => /lib64/libstdc++.so.6 (0x00007f8e67600000)
    libm.so.6 => /lib64/libm.so.6 (0x00007f8e6809e000)
    libgcc_s.so.1 => /lib64/libgcc_s.so.1 (0x00007f8e68c08000)
    libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007f8e67200000)
    libxcb-icccm.so.4 => not found
    libxcb-keysyms.so.1 => not found
    libglib-2.0.so.0 => /lib64/libglib-2.0.so.0 (0x00007f8e674c6000)

    ...
  (途中省略)
    ...

    liblz4.so.1 => /lib64/liblz4.so.1 (0x00007f8e66ea0000)
    libgpg-error.so.0 => /lib64/libgpg-error.so.0 (0x00007f8e669da000)
(venv) [bitwalk@rhel9 PySide6_sample]$ 

not found と表示されているライブラリを含むパッケージを調べたところ、結局以下の3つのパッケージが足りないことがわかりました。

  • xcb-util-cursor
  • xcb-util-wm
  • xcb-util-keysyms

上記3つのパッケージをインストールして、無事、PySide6 のアプリをリモートデスクトップ上で起動できるようになりました。👍

参考サイト

  1. xcb
  2. Libxcb-cursor.so.0()(64bit) Download (RPM)

 

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2023-07-02

Fedora Linux をベースとしたディストロ

Fedora Linux は Red Hat 社が支援するコミュニティ Fedora Project で開発されているディストリビューションで、最新の技術を積極的に取り込むことで知られています。また Fedora Linux の開発成果が、後にリリースされる Red Hat Enterprise Linux, RHEL に取り込まれています。Fedora Linux は、おおむね春と秋の年二回の頻度で新しい版がリリースされています。

Fedora Linux をメインの OS として使っていると、Fedora Linux をベースとした他のディストロはあまり気にならないのですが、最近、Distrowatch.com で Fedora Linux をベースにしているディストロのリリースがいくつか掲載されたので、気になって調べてみました。

Fedora Linux をベースとしたディストロ

Nobara Linux

https://nobaraproject.org/

Nobara Linux は、特にゲームに関して、Wine に依存するパッケージや、OBS StudioGStreamer などのサードパーティのコーデックパッケージ、NVIDIA ドライバなどのサードパーティドライバなどが追加されています。配布されているイメージは x86_64 向けで Official(GNOME 拡張), GNOME, KDE Plasma の三種類です。

Nobara Linux 38 (Tortuga) のデスクトップ画面

Ultramarine Linux

https://ultramarine-linux.org/

Ultramarine Linux は、邪魔にならず、使いやすいように設計されています。すべてのエディションには、初期設定と毎日の使用をシームレスにするために、いくつかの調整があらかじめ適用されています。配布されているイメージは x86_64 と ARM (aarch64) 向けに、フラグシップ (Budgie)、GNOMEPantheon および KDE Plasma が選択できます。

パッケージのレポジトリは Fedora プロジェクトのものと、Ultramarine プロジェクトの両方を利用しているようです。

Ultramarine 38 (Tortuga) flagship edition のデスクトップ画面

デスクトップ環境 Budgie は、もともと Solus (Evolve OS) という Linux ディストロで開発されていましたが、今では主要な Linux ディストロで採用が進んでいます。Ultramarine Linux の Budgie でも日本語変換は利用できますが、JP とか という表示がどこにも出ないため、日本語入力については残念ながらとても使いにくいです。

risiOS

https://risi.io/

risiOS は、セットアップを容易にし、体験をモダンにするために設計されています。配布されているイメージは x86_64 向けのみで、デスクトップ環境は GNOME 一択です。これと言って Fedora と際立った違いを確認できませんが、シェルに zsh、オフィススイーツに ONLYOFFICE が採用されています。日本語入力は特に問題はありませんでした。あと Linux MintWebapp Manager をフォークして搭載しています。

risiOS 38 のデスクトップ画面

パッケージのレポジトリは、基本は Fedora プロジェクトのもので、Fedora Copr に risiOS のレポジトリ [risi/risiOS Copr] と ONLYOFFICE のレポジトリを利用しているようです。シェルの違いはありますが、使い勝手はほぼ Fedora Linux と同じという印象を持ちました。

Qubes OS

https://www.qubes-os.org/

Qubes OS は通常のデスクトップ用途のディストロをは趣が異なっていて、Xen ベースの仮想化を活用し、qubes と呼ばれる隔離された区画の作成と管理を可能にしています。配布されているイメージは x86_64 向けのみです。下記のサイトに Qubes OS についての説明があります。

残念ながら、仮想環境ではインストールはできたもののうまく起動できなかったので、今回は詳細を省略します。

Berry Linux

https://berry-lab.net/berry.html

Berry Linux は、中田裕一朗氏が開発しており、精錬されたデザインと使いやすさを重視した、CD-ROM / USBメモリ / USB-HDD / HDD から起動できる Linux です。Fedora Linux と Chrome OS をベースとしているとのことです。デスクトップ環境は LXDE を利用しています。

Berry Linux mini 1.37 のデスクトップ画面

OS のイメージは iso 形式では配布されていないので、balenaEtcher を用いて USB にイメージを書き込んで利用します。

デフォルトで起動すると最初から日本語入力ができて、とてもありがたいのですが、付属のオフィススイーツの WPS Office では肝心の日本語入力ができなかったりと、残念な部分があります。

今回は USB メモリでの起動でちょっと試しただけなので、それほど詳しくは見ていません。

参考サイト

  1. 7 Best Distributions Based on Fedora Linux [2023-01-11]

 

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