Google ChromeOS は、Google が設計した OS です。Linux カーネルをベースにしており、Google Chrome ウェブブラウザをメインのユーザインタフェース (UI) として使用しています。そのため、ChromeOS は主にウェブアプリケーションをサポートしています。
Google ChromeOS を搭載しているノートパソコンは、Chromebook と呼ばれています。そして、ChromeOS Flex は、既存の PC や Mac にインストール可能なバージョンです。
特段新しい PC というわけではないけれど、クーポンを適用すれば 3 万円ちょっとで買える 2 in 1 PC, Teclast X6 Plus を Amazonn.co.jp で衝動買いしてしまいました [1]。2 in 1 PC ですが、専用の別売りキーボードは在庫切れで入手できないということだったので、いっそ Windows をタブレット用途にとことん使ってみる、というテーマを設定しました。
しかし、Linux (Fedora Linux) のライブメディアでちょっと動作を確認したところ、Linux でもタッチスクリーンが利用できることを知ってしまったので、テーマを変えて Linux 化することにしました。
ところが、なかなかうまくいかず、結果として Google ChromeOS Flex をインストールしてしばらく使うことにしたので、その顛末をまとめました。
撃沈した Fedora Linux 37(ベータ版)
結論を言うと、普段使っている Fedora Linux をインストールして使うことを諦めました。タッチスクリーンは確かに利用できるものの、下記の不具合、特に 2. が致命的でした。
- 加速度センサを検知しているが、画面が常に時計反対周りに 90°回転した表示になる。
- 画面のチラツキが激しい。
この失敗で、買ったばかりの PC が文鎮化するのはとっても悔しいので、他のディストリビューションを試すことにしました。自分のあまり多くはない経験の中で、タッチスクリーンの PC にインストールして成功したケースが多かった Manjaro を試してみることにしました。
OSK に苦戦した Manjaro
ディストリビューションが違うと、タッチスクリーンの場合、インストール時のデフォルトの画面の向きが異なる場合があります。幸い Manjaro の場合は画面の向きが正常でしたが、加速度センサーを検知できておらず、画面の向きが固定になりました。まあ、これは許容できます。
残念ながら、Fedora Linux のときと同様に画面がチラつきました。しかし、一旦ロック画面にしてそれを解除すると、なぜかチラつきが無くなりました。これは使えるかもしれない、と期待したのですが…。
Firefox の操作で(いろいろ調べてやってみたにも関わらず)どうしても OSK, On Screen Keyboard を出すことができませんでした。なにかやり方が間違っているのかもしれませんが、これではちょっと使えないなと、やや諦めムードに。
念の為 Ubuntu でも試してみるかとも考えましたが…。
Google ChromeOS Flex を試す
タブレットとして使うとなると、普段遣いではブラウザを使うことが多くなるはずです。となれば、Linux は Linux でも毛色が異なりますが Google ChromeOS Flex を試して見る価値がありそうだと思いつきました。
Chromebook は Lenovo の Ideapad Duet を使っているので、きっと、ChromeOS Flex でもスクリーンタッチに十分対応した構成になっているに違いないと期待を持ってしまったのです。一台、古いノート PC に ChromeOS Flex をインストールして使っていますが、タッチスクリーンではないので、あらたに試してみる良い機会だと考えました。
インストールは、参考サイト [3] に従って進めました。
インストールした ChromeOS Flex では、OSK はもちろんフツーに利用できました。あと、この機種で確認できた機能は以下のとおりです。
WiFi | ○ | ||
タッチスクリーン | ○ | ||
画面自動回転 | × | ||
オーディオ | △ | ヘッドフォンで聞くことはできました。 | |
Bluetooth | ○ | ロジクールのM557 BLUETOOTH ワイヤレスマウスで接続できることを確認しました。 | |
バッテリー残量 | ○ | ||
カメラ | ○ | フロント、リアのカメラ両方使えますが、カメラの性能が悪いので、そういう意味ではあまり使い物にはならないかもしれません。 |
なお、この機種では Linux コンテナも利用できました [4]。
買ったばかりの PC に ChromeOS Flex をインストールするぐらいなら、はじめから Chromebook を新調すればよいのにとツッコミが入りそうですが、そこは、将来 Linux をなにか再インストールする余地を残しておくということで、自分を納得させています。本心は GNOME でタッチスクリーンを使いたいのですから、機会をみて再チャレンジです。
参考サイト
- bitWalk's: 衝動買いの Teclast X6 Plus [2022-09-23]
- bitWalk's: ASUS TransBook T100HA と Manjaro 18 [2019-02-13]
- ChromeOS Flex ヘルプ
- Chromebook で Linux をセットアップする - Chromebook ヘルプ
にほんブログ村
#オープンソース
0 件のコメント:
コメントを投稿