Amazon.jp プライムデー 2016 で破格な値段の誘惑に負けて買ってしまった ASUS TransBook T100HA (Atom x5-8500, RAM 4GB, SSD 64GB) には、最終的に Ubuntu 17.10 をインストールしたものの使用頻度が低く、ほぼ埃をかぶるような状態になっていました [1]。
今回は、この古くなってしまった ASUS TransBook T100HA に Manjaro 18 をインストールした報告です。
格安 PC を買って Linux をインストールして遊ぶことが趣味である私は、最近、ドン・キホーテのジブン専用PC&タブレット3 RM-F106-SR(税抜 19,800円)を買って Linux 化を試みているのですが、その最中、Manjaro をインストールすると WiFi をはじめとして、意外と多くのデバイスがインストール直後から利用可能であったことに驚きました。そうであれば、埃をかぶっている ASUS TransBook T100HA ではどうだろうということで試してみました。
以下がインストール後の状況です。ただし WiFi についてはほんの少し手を加ました。
WiFi | ○ | Manjaro のインストール直後は認識されていないが、ファイルの設定で認識されました。 | |
タッチスクリーン | ○ | ||
オーディオ | ○ | ||
Bluetooth | △ | Bluetooth デバイスが認識されますが、いまのところペアリングに成功していません。 | |
バッテリー残量 | ○ | ただし、電源コートを挿しているときは「残量推計中」のままの時が多い。 | |
カメラ | × |
インストールメディアの作成
ちょっと古いバージョンですが、昨年、参考サイト [2] からダウンロードしてあった Manjaro GNOME Edition (18.0)、manjaro-gnome-18.0-stable-x86_64.iso を今回は使いました。これを Fedora Media Writer で USB メモリ (8GB) にイメージを焼きました。Manjaro のインストール方法詳細は、参考サイト [3] にまとめてあります。
WiFi の設定
Manjaro をインストールした後に、Ubuntu をインストールした時と全く同じやり方で内臓の WiFi デバイスを有効にできました [1]。
$ ls /sys/firmware/efi/efivars/nvram-* /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 $ sudo cp /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.txt [sudo] password for bitwalk: $ sudo modprobe -r brcmfmac $ sudo modprobe brcmfmac
ベンチマーク
クロスプラットフォームに対応している Geekbench 4 を最近使うようになりましたので、この PC でも計測してみました。詳細は参考資料 [4] にありますが、スコアだけまとめると以下のようになります。
Single-Core Score | Multi-Core Score |
---|---|
1118 | 3420 |
Geekbench 4.3.3 Tryout for Linux x86 (64-bit) |
システムとプロセッサの情報は以下のようになっています。
System Information | |
---|---|
Operating System | Manjaro Linux 4.20.7-1-MANJARO x86_64 |
Model | ASUSTeK COMPUTER INC. T100HAN |
Motherboard | ASUSTeK COMPUTER INC. T100HAN |
Memory | 3838 MB |
BIOS | American Megatrends Inc. T100HAN.216 |
Processor Information | |
Name | Intel Atom x5-Z8500 |
Topology | 1 Processor, 4 Cores |
Identifier | GenuineIntel Family 6 Model 76 Stepping 3 |
Base Frequency | 2.24 GHz |
L1 Instruction Cache | 32.0 KB x 4 |
L1 Data Cache | 24.0 KB x 4 |
L2 Cache | 1.00 MB x 1 |
2015 年後半に発売された ASUS TransBook T100HA は、いまではすっかり古くなってしまった PC ですが、それでも手持ちの格安 PC の中ではなかなか優秀なパフォーマンスを叩き出しています。非力な Atom 系プロセッサとは言え、4 コアでベースクロックが高いことが要因でしょうか。Atom x5-Z8500 (Cherry Trail) と似たような世代の Celeron N3050 (Braswell) を搭載した PC のベンチマークと比べると、シングルコアの性能が同程度でも、コアの数だけマルチコアでの性能(スコア)が勝っています。
なお、Geekbench については、別記事で紹介したいと考えています。
まとめ
Bluetooth が確実に利用できると利便性がもっと上がりますが、現状でもまあまあ使えそうです。古い PC とは言え、いままでそんなに使わなかった PC だったので、今こそ使うべきだと 128GB の SD カードを挿して出張に持ち歩いています。
以前は UMPC の GPD Pocket に Linux をインストールして嬉々として持ち歩いていましたが、1920 x 1200 と高解像でも 7 インチの画面は小さすぎて、結局のところ解像度を落とすしかなくて宝の持ち腐れです。出張時に携行していても使用頻度が下がってしまったので、二代目の GPD Pocket2 への移行は見合わせました。その代わりに、安価な Fire HD 8 タブレットを買って持ち歩くようになりました。Fire HD 8 は Amazon Prime ユーザーにはなかなか使い心地が良く、不満はあれど使い始めるとそれなりに生活ツールのひとつになってしまいました。
結局、いささか重量感がある ASUS TransBook T100HA を追加して持ち歩くようになり、重い荷物を持ち歩く出張の日々に戻ってしまいました。💦
参考 サイト
- bitWalk's: ASUS TransBook T100HA と Ubuntu 17.10 [2017-11-12]
- Get Manjaro | Manjaro Linux
- bitWalk's: Linux ディストロ探訪(5) 〜 Manjaro 〜 [2018-11-30]
- ASUSTeK COMPUTER INC. T100HAN - Geekbench Browser
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