2021-06-27

CentOS Stream 9 Daily Build を試す

赤帽エンジニアブログの「CentOS Stream入門」によると [1]

CentOS Stream は、将来の RHEL に含まれる予定のソフトウェアが各種のテストを通過した場合のみパッケージが更新されます。RHEL との違いはパッケージのリリースタイミングが随時行われるローリングリリースモデルであることです。CentOS Stream のライフサイクルは、対応する RHEL のフルサポート(5 年間)が終わるまでの期間です。

CentOS Stream とは、乱暴な表現をすれば、RHEL のちょっと先を行くディストリビューションと言えるでしょう。その CentOS Stream の時期バージョン 9 が、そろそろリリース (Coming Soon) されるようです。Daily Build が既に利用できるのでは、と考えて探して見たところ、あっさり見つかりましたので試してみました。

CentOS Stream 9 のダウンロードサイト (https://www.centos.org/centos-stream/)

下記サイトから iso イメージを入手出来ます。対応するアーキテクチャは aarch64, ppc64le, s390x, x86_64 の 4 種類、RHEL に対応するコンテンツ AppStream, BaseOS, CRB (CodeReady Builder), HighAvailability, NFV (Network Functions Virtualization), RT (RealTime), ResilientStorage, SAP, SAPHANA の iso イメージが公開されています。

上記サイトから CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso をダウンロードして、最初、GNOME Boxes の仮想マシンへインストールしようとしたのですが、インストール中にエラーが出てインストールできませんでした。そこで思い切ってテスト用の実機にインストールしてみたところ、エラーなくインストールできましたので、簡単に紹介します。

CentOS Stream 9 (CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso ) のデスクトップ画面

GNOME のバージョンは(Fedora 34 と同じ)40.1 です。

CentOS Stream 9 (CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso ) のデスクトップ画面 (2)

CentOS Stream の BaseOS をデフォルトの設定でインストールしたところ、試した iso イメージ CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso のインストーラではリポジトリの設定がされず、パッケージのインストールやアップデートができませんでした。特定の機能を試す場合は、インストール時に細かく設定する必要があります。

Linux のサーバ管理ツールである Cockpit はインストールされていましたので、サービスを起動して動作確認ができました。

CentOS Stream 9 (CentOS-Stream-9-20210625.t.0-x86_64-dvd1.iso ) の Cockpit

まだ、デスクトップ背景すら設定されておらず、これからどんどん変化する可能性があります。Red Hat 社で CentOS Stream を今後も長くサポートするのなら、RHEL 9 のリリースに併せて大きく変貌する予感がします。

参考サイト

  1. CentOS Stream入門 - 赤帽エンジニアブログ [2021-03-19]
  2. The CentOS Project

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村

2021-06-24

Rocky Linux 8.4 一般公開

Rocky Linux は現在開発中の次期 Linux ディストリビューションです。このディストリビューションは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムのソースコードをビルドし直すことで、RHEL と完全なバイナリ互換性を持つことを意図しています。このプロジェクトの目的は、コミュニティでサポートされた、製品グレードのエンタープライズ用途の OS を提供することです。

Wikipedia より引用、翻訳、編集

6 月 21 日(米国時間)、Rocky Linux プロジェクトは、RHEL 8.4(5 月 18 日公開)に対応する Rocky Linux 8.4 を一般公開しました。

Rock Linux 8.4 GA のリリースアナウンス

iso イメージは下記からダウンロードできます。x86_64 と ARM64 (aarch64) のアーキテクチャに対応しています。

Rocky Linux のダウンロードサイト
Rocky Linux 8.4 のデスクトップ画面>

6 月 25 日(現地時間)に Rocky Linux 8.4 のリリースパーティが開催されて、その様子がライブ配信されるそうです。

参考サイト

  1. Rocky Linux

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村

2021-06-20

RHEL 互換ディストロのバージョン番号

Red Hat Enterprise Linux, RHEL は、Red Hat 社によって開発、販売されているエンタープライズ用途の Linux ディストリビューションで、リリースされてから 10 年間、セキュリティアップデートを含めたサポートを有償で受けることができます。Red Hat 社は、RHEL が利用しているオープンソースのライセンスに従うパッケージを SRPM 形式で公開しています [1]

公開されている SRPM パッケージを再ビルドすることで、RHEL とある程度の互換性を持った Linux ディストロを構築することが可能です。そのため、RHEL 互換をうたう Linux ディストロは、いくつも存在しています。

今回は、ブログを読んだ読者から頂いたコメントをきっかけに、そんな RHEL 互換のディストロのバージョン表記についてまとめてみました。

匿名さんからのコメント

本ブログ記事 [2](CentOS 8.2105 リリース [2021-06-03])で CentOS のリリースを紹介した時、匿名さんから以下のようなコメントをいただきました。

CentOS 8.4.2105 の間違いではありませんか?

匿名さんからのご指摘はもっともです。

ただ、CentOS のバージョン表記については、迷うところがあったので 8.2105 としてしまったのです。この機会に、RHEL 互換のディストロのバージョン表記について調べ直しました。その中で、なぜ CentOS でバージョン表記に悩んだのかも説明します。

本家 RHEL のバージョン表記

RHEL 互換ディストロを調べる前に、ベースラインとして、まず、本家 RHEL のバージョンについて調べました。

OS の名称、バージョンの情報は、/etc/os-release ファイルの内容で確認できます。

/etc/os-release (RHEL 8.4)
[bitwalk@rhel-vm ~]$ cat /etc/os-release
NAME="Red Hat Enterprise Linux"
VERSION="8.4 (Ootpa)"
ID="rhel"
ID_LIKE="fedora"
VERSION_ID="8.4"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Red Hat Enterprise Linux 8.4 (Ootpa)"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:redhat:enterprise_linux:8.4:GA"
HOME_URL="https://www.redhat.com/"
DOCUMENTATION_URL="https://access.redhat.com/documentation/red_hat_enterprise_linux/8/"
BUG_REPORT_URL="https://bugzilla.redhat.com/"

REDHAT_BUGZILLA_PRODUCT="Red Hat Enterprise Linux 8"
REDHAT_BUGZILLA_PRODUCT_VERSION=8.4
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT="Red Hat Enterprise Linux"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="8.4"
[bitwalk@rhel-vm ~]$ ll /usr/lib/os-release
-rw-r--r--. 1 root root 589  3月 31 17:28 /usr/lib/os-release
[bitwalk@rhel-vm ~]$ rpm -qf /usr/lib/os-release
redhat-release-8.4-0.6.el8.x86_64
[bitwalk@rhel-vm ~]$ 

デスクトップ環境を利用していれば、GNOME の「設定」→「詳細」→「情報」で OS 名とバージョンを確認できます。

neofetch コマンドでシステム情報を確認することもできます。


同じことを、下記の RHEL 互換ディストロ(ABC 順)でも確認しました。

--- OUTLINE ---

AlmaLinux

AlmaLinux は CloudLinux チームによって開発されている RHEL 8 のバイナリ互換のフォークで、コミュニティと密接に協力して開発するコミュニティのためのフリーの Linux OS です。ラテン語で「魂」を意味する言葉にちなんで名付けられました。

/etc/os-release (AlmaLinux 8.4)
[bitwalk@almalinux ~]$ cat /etc/os-release
NAME="AlmaLinux"
VERSION="8.4 (Electric Cheetah)"
ID="almalinux"
ID_LIKE="rhel centos fedora"
VERSION_ID="8.4"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="AlmaLinux 8.4 (Electric Cheetah)"
ANSI_COLOR="0;34"
CPE_NAME="cpe:/o:almalinux:almalinux:8.4:GA"
HOME_URL="https://almalinux.org/"
DOCUMENTATION_URL="https://wiki.almalinux.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.almalinux.org/"

ALMALINUX_MANTISBT_PROJECT="AlmaLinux-8"
ALMALINUX_MANTISBT_PROJECT_VERSION="8.4"

[bitwalk@almalinux ~]$ 

CentOS

CentOS はコミュニティーベースのプロジェクトで RHEL のソースコードを元に再構築した、無料のディストリビューションです。

昨年の 12 月 8 日、CentOS プロジェクトは、現在の RHEL リリースより先行する CentOS Stream へとプロジェクトの活動の焦点を移し、RHEL 8 のリビルドである CentOS Linux 8 のサポートを 2021 年末に終了するという発表をしました [3]

/etc/os-release (CentOS Linux 8)
[bitwalk@centos-pc ~]$ cat /etc/os-release
NAME="CentOS Linux"
VERSION="8"
ID="centos"
ID_LIKE="rhel fedora"
VERSION_ID="8"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="CentOS Linux 8"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:centos:centos:8"
HOME_URL="https://centos.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.centos.org/"
CENTOS_MANTISBT_PROJECT="CentOS-8"
CENTOS_MANTISBT_PROJECT_VERSION="8"
[bitwalk@centos-pc ~]$ 

不思議な事に CentOS では 8.4 という記載がありません。2105 というリリース年、月を表す記載もここにはありません。

CentOS のリリースアナウンスにも、CentOS 8.4 と記載されておらず、Release for CentOS Linux 8 (2105) となっています。さらに、... this is the current release for CentOS Linux 8 and is tagged as 2105, derived from Red Hat Enterprise Linux 8.4 Source Code.(... これは、CentOS Linux 8 の最新リリースで、Red Hat Enterprise Linux 8.4 のソースコードを元にしており 2105 というタグが付けられています。)と説明されています。

一方、公開されているインストール用の iso イメージ、例えば CentOS-8.4.2105-x86_64-dvd1.iso というように、ファイル名に 8.4.2105 が含まれています。そういう意味で、前述の匿名さんのご指摘は正しいのです。

ちなみに、Wikipedia では 8.4-2105 と表記されています。

バージョンの表現がいろいろあってややこしいのですが、CentOS のバージョンの呼称については下記の CentOS Wiki の FAQ に説明がされています。

上記 FAQ を要約すると、

  • CentOS プロジェクトでは、各メジャーブランチの最新バージョンに対してのみ、アップデートやその他の変更を提供しています。
  • CentOS のマイナーバージョンは、メジャーブランチのある時点でのリリースであるため、CentOS-7 からマイナーバージョンに日付コードを使用しています。そのため、バージョンとして CentOS-7 (1406) や CentOS-7 (1503) と表示されます。
  • CentOS Linux の各マイナーバージョンの作成に Red Hat Enterprise Linux のどのソースコードが使用されたかは、http://wiki.centos.org/Download の "Archived Versions" と題された表で確認することができます。

つまり、最新 CentOS 8 のバージョンを含む正式な表現は、CentOS Linux 8 (2105) になるのだと思います。今年 12 月末に CentOS 8 は EOL を迎えるので、いまさらどうでも良いことなのかもしれませんが、はっきりさせておきたかったので調べました。

Oracle Linux

Oracle Linux は Oracle 社が配布している Red Hat Enterprise Linux (RHEL) をベースとした Linux ディストリビューションです。Red Hat Compatible Kernel (RHCK) と、Oracle 製品に最適化した Unbreakable Enterprise Kernel (UEK) の二種類のカーネルを選択できます。

/etc/os-release (Oracle Linux Server 8.4)
[bitwalk@oracle ~]$ cat /etc/os-release
NAME="Oracle Linux Server"
VERSION="8.4"
ID="ol"
ID_LIKE="fedora"
VARIANT="Server"
VARIANT_ID="server"
VERSION_ID="8.4"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Oracle Linux Server 8.4"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:oracle:linux:8:4:server"
HOME_URL="https://linux.oracle.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugzilla.oracle.com/"

ORACLE_BUGZILLA_PRODUCT="Oracle Linux 8"
ORACLE_BUGZILLA_PRODUCT_VERSION=8.4
ORACLE_SUPPORT_PRODUCT="Oracle Linux"
ORACLE_SUPPORT_PRODUCT_VERSION=8.4
[bitwalk@oracle ~]$ 

Oracle Linux Server は、用途を特定したエディションなどを示す VARIANT フィールドに "Server" (VARIANT="Server") を指定して、サーバー用途であることを明示しています。

Rocky Linux

Rocky Linux は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムのソースコードをビルドし直すことで、RHEL と完全なバイナリ互換性を持つことを意図しています。このプロジェクトの目的は、コミュニティでサポートされた、製品グレードのエンタープライズ用途の OS を提供することです。

/etc/os-release (Rocky Linux 8.4)
[bitwalk@rocky-pc ~]$ cat /etc/os-release
NAME="Rocky Linux"
VERSION="8.4 (Green Obsidian)"
ID="rocky"
ID_LIKE="rhel fedora"
VERSION_ID="8.4"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Rocky Linux 8.4 (Green Obsidian)"
ANSI_COLOR="0;32"
CPE_NAME="cpe:/o:rocky:rocky:8.4:GA"
HOME_URL="https://rockylinux.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.rockylinux.org/"
ROCKY_SUPPORT_PRODUCT="Rocky Linux"
ROCKY_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="8"
[bitwalk@rocky-pc ~]$ 

cat /etc/os-release の出力で、CPE_NAME が、"cpe:/o:rocky:rocky:8.4:GA" になっています。GA とは General Availability の略で正式版の公開を指しますが、本記事を書いている時点 [2021-06-20] では、Rocky Linux 8.4 はまだ Release Candidate(リリース候補)です。😅

Springdale Linux

Springdale Linux は RHEL (Red Hat Enterprise Linux) をベースにした Linux ディストリビューションで、プリンストン大学プリンストン高等研究所 (IAS)で開発されています。以前は PUIAS Linux として知られていました。

/etc/os-release (Springdale Open Enterprise Linux 8.4)
[bitwalk@springdale ~]$ cat /etc/os-release
NAME="Springdale Open Enterprise Linux"
VERSION="8.4 (Modena)"
ID="rhel"
ID_LIKE="fedora"
VERSION_ID="8.4"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Springdale Open Enterprise Linux 8.4 (Modena)"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:springdale:enterprise_linux:8.4:GA"
HOME_URL="https://springdale.princeton.edu/"
BUG_REPORT_URL="https://springdale.princeton.edu/bugzilla"

REDHAT_BUGZILLA_PRODUCT="Springdale Open Enterprise Linux 8"
REDHAT_BUGZILLA_PRODUCT_VERSION=8.4
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT="Springdale Open Enterprise Linux"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="8.4"
[bitwalk@springdale ~]$ 

Springdale Linux の正式名称は、/etc/os-release の出力の PRETTY_NAME にあるように Springdale Open Enterprise Linux なんですね。ちなみに略名は SDL と呼ばれているようです。

VzLinux

Virtuozzo(バーチュオッゾ)社は、仮想化ソフトウェアに特化した株式非公開のソフトウェア企業です。Virtuozzo は、2000 年に初めて商用利用可能な OS レベルの仮想化コンテナ技術を開発し、2005 年に OpenVZ としてオープンソース化しました。

Wikipedia より引用・翻訳

Virtuozzo 社は、5 月 28 日に最新の VzLinux オペレーティングシステム (VzLinux 8) を一般公開しました [1]。これは CentOS に代わる RHEL 8 互換のディストロです。

/etc/os-release (Virtuozzo Linux 8)
[bitwalk@vzlinux-pc ~]$ cat /etc/os-release
NAME="Virtuozzo Linux"
VERSION="8"
ID="virtuozzo"
ID_LIKE="rhel fedora"
VERSION_ID="8"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="Virtuozzo Linux"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:virtuozzoproject:vzlinux:8"
HOME_URL="http://www.virtuozzo.com"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.openvz.org"
[bitwalk@vzlinux-pc ~]$ 

どうやら VzLinux の正式名は Virtuozzo Linux のようです。

インストール用の iso イメージは vzlinux-iso-8.4-7.iso というように、RHEL 8.4 に対応するバージョンであすことが判るようになっていますが、バージョン情報には、マイナーリリースのバージョン番号は含まれていません。

まとめ

RHEL 互換の Linux ディストロですが、バージョン番号の扱いひとつ取っても差があることが判ります。/etc/os-release に記載されている項目内容を比較しても、どれも RHEL の項目内容とまったく一致しているわけではありません。/etc/os-release に記載されている内容が互換性に大きな影響を及ぼすとは思いませんが、詳しく調べると、思わぬ箇所でいろいろな違いが見つかるのかもしれません。テーマを決めて RHEL 互換ディストロの比較を続けます。

参考サイト

  1. オープンソースソフトウェアとは
  2. bitWalk's: CentOS 8.2105 リリース [2021-06-03] [2021-06-06]
  3. CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村

2021-06-19

【備忘録】datetime と locale

Python はロケールに対応していますので、時刻などをシステムの言語環境に揃えてフォーマットすることが簡単に出来ます。逆に、特定の形式で記述されている日付、時間のデータを扱うとき、処理の都合で datetime 型に変換する時に、ロケールのためにエラーが出て戸惑うときがあります。

そういう時はロケールを指定して変換すれば良いのですが、ときどき忘れてしまうので備忘録にしました。

test_datetime.py
2021-06-19 08:15:05.195359
('ja_JP', 'UTF-8')
default : 6月 19, 2021 08:15:05 午前
('en_US', 'UTF-8')
specific: June 19, 2021 08:15:05 AM

conversion
string  : July 1, 2021   1:23:45 pm
convert : 2021-07-01 13:23:45

参考サイト

  1. datetime --- 基本的な日付型および時間型 — Python 3.9.4 ドキュメント
  2. locale --- 国際化サービス — Python 3.9.4 ドキュメント

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村

2021-06-06

CentOS 8.2105 リリース [2021-06-03]

CentOS (/ˈsɛntɒs/, Community Enterprise Operating System の略) は、上流の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と機能的に互換性のある、フリーでコミュニティがサポートするコンピューティングプラットフォームを提供する Linux ディストリビューションです。2014 年 1 月、CentOSは、新たな CentOS 運営委員会のもと、RHEL からの独立を維持しつつ、Red Hat 社との正式な統合を発表しました。

2004 年 5 月にリリースされた最初の CentOS は、CentOS バージョン 2 とナンバリングされ、RHEL バージョン 2.1AS からフォークされました。バージョン 8 以降、CentOS は x86-64、ARM64、POWER8 の各アーキテクチャを正式にサポートしています。バージョン 6 までのリリースでは、IA-32 アーキテクチャにも対応していました。2015 年 12 月現在、CentOS 7 の AltArch リリースは、IA-32 アーキテクチャ、POWER ISA、および ARM アーキテクチャの ARMv7hl および AArch64 バリアントに対応しています。2019 年 9 月 24 日に CentOS 8 がリリースされました。

2020 年 12 月、Red Hat は CentOS の開発を 2021 年末に終了すると一方的に発表しました。これを受けて、CentOS の創始者である Gregory Kurtzer 氏は、CentOS の本来の使命を引き継ぐため、Rocky Linux プロジェクトを立ち上げました。2021 年 3 月 30 日、Cloud Linux社(CloudLinux OSのメーカー)は、AlmaLinux という新しい RHEL 互換製品をリリースしました。

Wikipedia より引用、翻訳、編集

6 月 3 日(米国時間)、CentOS プロジェクトは、RHEL 8.4(5 月 18 日公開)に対応する CentOS 8.2105 を公開しました。

CentOS 8.2105 のリリースアナウンス

iso イメージは下記からミラーサイトよりダウンロードができます。x86_64 と ARM64 (aarch64) および IBM Power (ppc64le) のアーキテクチャに対応しています。

CentOS のダウンロードサイト
CentOS 8.2105 のデスクトップ画面>

CentOS が 2021 年末に開発を終了すると発表されていたため [2] [3]、昨年 12 月 7 日にリリースされた CentOS 8.3-2011 以降、RHEL 8 のリリースに対応したリリースはされないかもしれないと勝手に思い込んでしまっていました。😅

参考サイト

  1. The CentOS Project
  2. CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org [2020-12-08]
  3. CentOS Stream: Building an innovative future for enterprise Linux [2020-12-08]

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村

Rocky Linux 8.4 RC1 の公開 [2021-06-04]

Rocky Linux は現在開発中の次期 Linux ディストリビューションです。このディストリビューションは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムのソースコードをビルドし直すことで、RHEL と完全なバイナリ互換性を持つことを意図しています。このプロジェクトの目的は、コミュニティでサポートされた、製品グレードのエンタープライズ用途の OS を提供することです。

Wikipedia より引用、翻訳、編集

6 月 4 日(米国時間)、Rocky Linux プロジェクトは、RHEL 8.4(5 月 18 日公開)に対応する Rocky Linux 8.4 のリリース候補 RC1 を公開しました。

Rock Linux 8.4 RC1 のリリースアナウンス

iso イメージは下記からダウンロードできます。x86_64 と ARM64 (aarch64) のアーキテクチャに対応しています。

Rocky Linux のダウンロードサイト
Rocky Linux 8.4 RC1 のデスクトップ画面>

上記リリースアナウンスによると、RockyLinux 8.3 RC1 から 8.4 RC1 へのアップグレードは正式にはサポートされていないと書かれていますが、管理者権限で dnf update コマンドでアップデータしたところ、フツーに 8.3 RC1 から 8.4 RC1 へアップグレードできてしまいました。😉

参考サイト

  1. Rocky Linux

 

ブログランキング・にほんブログ村へ bitWalk's - にほんブログ村 にほんブログ村 IT技術ブログ Linuxへ
にほんブログ村