2018-04-29

Fedora で Python 3 が Python のデフォルトになるのはいつ?

Python は、ウィキペディアの説明によると、

文法を極力単純化してコードの可読性を高め、読みやすく、また書きやすくしてプログラマの作業性とコードの信頼性を高めることを重視してデザインされた、汎用の高水準言語である。反面、実行速度はCに比べて犠牲にされている。(Python - Wikipedia より)

とあるのですが、なぜ C と比較するのでしょう?

いやいや、ここが問題なのではありません。さらに読み進めると次のような記述があります。

2015年11月にリリースされたFedora 23や2016年4月にリリースされたUbuntu 16.04 LTSでは、デフォルトでインストールされるPythonのバージョンが2.xから3.xに変更されている。(Python - Wikipedia より)

この記述は、Python3 がデフォルトの Python になったかのような印象を読み手に与えますが、端末エミュレータを開いて次のようにタイプすると、

> python --version
Python 2.7.14
> ls -l /usr/bin/python
lrwxrwxrwx. 1 root root 7  3月 15 01:46 /usr/bin/python -> python2
>

のようになります。

使用している環境は Fedora 28 のベータ版ですが、/usr/bin/python は依然として python2 を参照しています。デフォルトでインストールされる Python は Python3 になったのかもしれませんが、デフォルトの Python とは、少なくとも Fedora では python2 なのです。

それでは、Fedora で /usr/bin/pythonpython3 を指すようになる具体的な予定はあるのでしょうか?

参考サイト [1] に、この件に関する具体的な説明がありました。2020 年前半にリリースされる予定の Fedora 32 で切り替わるそうです。そして次の Fedora 33 で python2 のサポートが廃止されるようです。

2008 年にリリースされた Python 3 では、それまでのバージョンへの後方互換性が失われているため、このように、移行には時間がかかってしまいます。

参考サイト

  1. Finalizing Fedora's Switch to Python 3 - Fedora Project Wiki

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