HP Stream 11-y004TU に Fedora 25 をインストールしました。
年が明けて実家から戻った 1 月 2 日に Amazon.jp 経由(販売はビックカメラ)で注文した当 PC は、配達までに 2 〜 3 週間かかるということでした。しかし在庫があったのでしょうか、あっさり注文から二日後に配達されたのでした。
注文した PC が届いた 1 月 4 日は年末年始の休みの最終日で、しかも夕方には出張先のホテルに泊まるために出かけなければならず、じっくりいじるための時間がありませんでした。
しかたなく、プリインストールされている Windows であきらかな不良がないかどうか確認するにとどめ、週末に Fedora をインストールをすることにしたのでした。
今回、Fedora をインストールした PC と関連機器を以下に再掲します [1]。
HP Stream 11-y004TU | 41,893 円 |
Transcend microSDXCカード 128GB Class10 | 7,880 円 |
Microsoft Designer Bluetooth Mouse 7N5-00011 | 2,767 円 |
前のモデル (HP Stream 11-r016TU) では問題なく Fedora をインストールできたので今回も大丈夫であろうと [2]、Fedora のインストールを敢行してしまいました。
なお、プリインストールされている Windows 10 は使うつもりがないので、デュアルブートや万一のために Windows をバックアップする方策は講じていません。
インストールイメージの作成
Fedora 25 のインストールイメージは、Fedora がインストールされている PC 上で Fedora Media Writer を利用して USB メモリに焼いて用意しておきます [3]。
プリインストールされている Windows 10 での設定
PC を起動する時に f10 キーを押して BIOS 設定画面に入れるように、Windows 上のコントロールパネルの「電源オプション」で「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能でない設定を変更します」→「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して保存します。
BIOS の設定
Windows を終了して、前もって準備しておいた Fedora 25 のインストールメディアである USB メモリを挿します。その上で f10 キーを押しながら、電源ボタンを押して電源をいれます。なお、BIOS 設定終了キーも f10 になっている関係で、電源投入後に f10 を長く押し続けていると、BIOS 設定終了の警告アラームが鳴り続けることになりますのでご注意ください。
BIOS 設定画面ではセキュアブートの無効化およびレガシーサポートを有効化して、USB デバイスを最初のブートデバイスに設定します。
Fedora のインストール
BIOS の設定でセキュアブートを無効にした後の最初の起動では、設定の変更を確認するためコードの入力が求められます。BIOS の構成が変わったのでしょうか、前のモデル (HP Stream 11-r016TU) では BIOS の設定変更後の起動時にこの画面は表示されませんでした。
BIOS の変更を完了させるには 1191 とタイプしてから [ENTER] キーを押下するように表示されているので、そのようにします。
Fedora のインストールについての詳細は、参考サイト [4] などを参照してください。
なおインストール先のストレージには、内蔵された 32GB の eMMC と、MicroSD カードスロットに挿した 128GB の microSDXC カードの 2 つを指定して、パーティション設定は自動にしました。インストール後に確認したところ、LVM を使って、ブート領域とシステム領域 (50GB)、ユーザー領域 (93GB) およびスワップ (~4GB) が確保されていました。
下記は、GNOME 端末上で確認した結果です。
$ df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 devtmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /dev tmpfs 1.9G 16M 1.9G 1% /dev/shm tmpfs 1.9G 1.6M 1.9G 1% /run tmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /sys/fs/cgroup /dev/mapper/fedora-root 50G 4.8G 42G 11% / tmpfs 1.9G 144K 1.9G 1% /tmp /dev/mmcblk0p2 976M 127M 782M 14% /boot /dev/mmcblk0p1 200M 9.5M 191M 5% /boot/efi /dev/mapper/fedora-home 93G 609M 88G 1% /home tmpfs 386M 20K 386M 1% /run/user/42 tmpfs 386M 6.0M 380M 2% /run/user/1000 $ swapon -s ファイル名 タイプ サイズ 使用済み 優先順位 /dev/dm-1 partition 4083708 0 -1 $
PC の使用中に誤ってカードスロットに触れて MicroSD カードがイジェクトされてしまわないように気をつけなければなりません。
無線ネットワークは問題なく繋がりました。Bluetooth のワイヤレスマウスも問題なく認識(ペアリング)されました。
余談ですが、今回購入した Microsoft の Designer Bluetooth Mouse は、ちょっと使った感じですが明らかに前回買った Bluetooth Mouse(Tonor Bluetooth 3.0 ワイヤレス マウス)より使いやすいと感じました。
しばらく使ってみて、できること、できないことを整理したいと思います。
Linux と Windows
格安の PC を買って、プリインストールされている Windows を使わずに、わざわざ Linux をインストールして使うのは、もうこれは自分の趣味だからです。いろいろな PC に Fedora をインストールすることと高性能な PC を使うことは、経済的に両立しないことですので、格安な PC に狙いを定めています。
Satya Nadella 氏率いる最近の Microsoft はオープンソースの活動に大きく歩み寄っており、ソフトウェアの開発環境を整えるのに掛かるコストは随分軽減されたように感じています [5]。大昔、Windows 95 がリリースされた時に開発環境を整えようとして、そのコストの高さに絶望したことを思えば、ずいぶん良くなったものです。実際、この Windows でのコストの高さが Linux 系 OS を使いつづけるモチベーションのひとつになっていました。「これさえあれば何も要らない」ようにするためには、ハードウェアだけでは為し得ないのです。貧弱なハードウェアでもちょっとの我慢で済むことがありますが、必要なソフトウェアが無ければそもそも前に進めません。
仕事で使うデスクトップ PC 環境がほぼ Windows であるという現実の中で、敢えてプライベートなデスクトップ環境に Linux (Fedora) を選ぶのは、きっと自分が変人だからでしょう。非力な PC に Linux (Fedora) をインストールして、PC (CPU) の能力を最大限自分のやりたいことに使うことに一種の悦びを感じています。
ところで(設定で回避できる問題なのでしょうが)会社で帰り際 Windows をシャットダウンするときに、下図のようなアップデート画面に遭遇すると苛立ちを覚えるのは私だけでしょうか?
下図は、BIOS の設定ができるように Windows 上で設定変更をしてシャットダウンをしたときに遭遇しました。そもそもこのPCでは Windows を使うつもりがないので、苛立ちました。
参考サイト
- bitWalk's: HP Stream 11-y004TU を購入 [2017-01-04]
- bitWalk's: HP Stream 11 に Fedora 23 をインストール [2016-03-27]
- bitWalk's: Fedora Media Writer [2016-12-11]
- 導入・設定 - フェドラをつかおう
- ASCII.jp:マイクロソフトは、オープンソース企業である (1/2)|マイクロソフト・トゥディ [2016-07-07]
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