Déjà Dup は,(Linux 向けの)シンプルなバックアップ用 GUI ツールです。バックアッププログラムであるコマンドラインツール Duplicity のバックエンドプログラムとして Déjà Dup は動作しています。
今年はバックアップをこまめにしようと決心
プライベート用途のノート PC 環境では、包括的なバックアップについてあまり真剣に考えておらず、重要なデータについてのみ手作業でバックアップをしていました。最近は格安 PC に Linux をインストールして使うことに目覚め、何台もそういった PC を持つようになってしまったのですが、どれも大したストレージ容量ではありません。自分のアカウント領域を丸ごとバックアップしてしまっても知れています。
そこで、今年はプライベートな PC 環境でもこまめにバックアップを取ろうと決心し、まずは使い易いバックアップツールを探すことにしました。
最初に参考にした情報は 参考サイト [1] でした。このサイトで最初に紹介されていたツール fwbackups が Fedora で利用可能だったのでインストールしてみましたが、残念ながら正常に起動しませんでした。記事がやや古かったのかもしれないとも思い、いろいろキーワードを変えて検索してみたところ、たどり着いたのが Déjà Dup でした。
Déjà Dup のインストール
Fedora 25 では、Déjà Dup はデフォルトでインストールされませんが、Fedora のパッケージに含まれているので次のようにしてインストールします。
$ su パスワード: # dnf install deja-dup メタデータの期限切れの確認は、0:00:03 時間前の Sun Jan 8 18:18:04 2017 に実施しました。 依存性が解決されました。 ================================================================================ Package アーキテクチャ バージョン リポジトリ 容量 ================================================================================ インストール: deja-dup x86_64 34.3-1.fc25 updates 939 k duplicity x86_64 0.7.10-1.fc25 fedora 545 k librsync x86_64 1.0.0-3.fc24 fedora 55 k ncftp x86_64 2:3.2.5-11.fc24 fedora 357 k python-GnuPGInterface noarch 0.3.2-16.fc25 fedora 31 k python-cloudfiles noarch 1.7.11-2.fc25 fedora 48 k python-dropbox noarch 6.5.0-1.fc25 fedora 373 k python-gssapi x86_64 1.2.0-2.fc25 fedora 373 k python2-boto noarch 2.45.0-1.fc25 updates 1.7 M python2-decorator noarch 4.0.10-3.fc25 fedora 26 k python2-paramiko noarch 2.1.1-2.fc25 updates 270 k python2-pexpect noarch 4.1.0-2.fc25 fedora 132 k python2-ptyprocess noarch 0.5.1-2.fc25 fedora 29 k python2-rsa noarch 3.4.1-2.fc25 fedora 71 k トランザクションの要約 ================================================================================ インストール 14 パッケージ 総ダウンロード容量: 4.9 M インストールされる容量: 25 M これでいいですか? [y/N]: y ... ...
もちろん、gnome-software(ソフトウェア)を使ってインストールしても結構です。
Déjà Dup のつかいかた
Déjà Dup は Ubuntu 系ディストリビューションではデフォルトで利用できるようになっているようで、使い方を説明しているサイトがいくつかあります。そのうちの一つを参考サイト [2] に挙げましたので参考にしてください。
しかし…、デスクトップ環境が違うからか、GUI が若干異なるような気がしますので、以下に Fedora の GNOME デスクトップでの使用例を紹介します。
Déjà Dup の使用例
「アクティビティ」→「アプリケーションを表示する」から「ユーティリティ」を選択し、バックアップ (Déjà Dup) を選択して Déjà Dup を起動します。
Déjà Dup を起動後、バックアップの保存先とディレクトリを指定します。
なおバックアップの保存先には、ローカルディスクや USB などの外付メディアの他に、ネットワーク上へもいくつかのプロトコルから指定することができます。
左側のペインの「バックアップするフォルダー」を選択して、バックアップするフォルダを(右側ペイン下の「+」、「−」ボタンで)選択します。
左側のペインの「無視するフォルダー」を選択して、バックアップするフォルダー内のフォルダーデバックアップしないフォルダーを指定します。
左側のペインの「保存場所」を選択すると、Déjà Dup 起動後に指定したバックアップ先が表示されます。
左側のペインの「スケジュール」を選択して、「自動バックアップ」の機能を有効にするか、その頻度と保存期間を指定します。今回はノート PC のバックアップであるため定期的な指定は難しいと考え、「自動バックアップ」の機能を有効にしていません。
左側のペインの「概要」を選択すると、バックアップの「復元」と「今すぐバックアップ」のボタンが右側のペインに表示されます。ここで「今すぐバックアップ」のボタンをクリックするとバックアップが始まります。
バックアップのパスワードの設定をするとバックアップが始まります。
バックアップが終了すると GUI が消えます。
このように Déjà Dup は非常にシンプルなバックアップツールですが、自分が求めていた機能とぴったりです。このぐらい機能が単純だと、継続して使うことが出来そうでバックアップをこまめに取れるようになりそうです。
参考サイト
- Linux用の優れたバックアップツール10選 - builder by ZDNet Japan [2009-07-29]
- Deja Dupで簡単にバックアップ [Linuxの使い方] All About
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