Microsoft Copilot は、Microsoft 社によって開発され、OpenAI の GPT を用いた、自然言語処理技術を用いた検索エンジン型のチャットボットであり、生成的人工知能(生成AI)の一種です。当初の名称は Bing Chat でしたが、2023 年 11 月 15 日に Microsoft Copilot へ改称されました。Copilot とは、航空機で言うところの副操縦士のイメージから来ています。
最近目にすることが多くなった「Copilot+ PC」とは何かと思い、いまさらながら Microsoft 社のサイトなどを調べましたが、どうもしっくりきません。
- Copilot+ PC の紹介 - News Center Japan
- Copilot+PC を購入する:新しい時代の Windows AI PC とノート PC | Microsoft Windows
ただ、「Copilot+ PC」とは NPU, Neural Processing Unit を内臓したプロセッサを搭載した PC のことを指しているようです。
参考サイト [1] によると、40 TOPS (Trillions of Operations Per Second) の演算能力を備える NPU を内蔵するプロセッサの利用が求められているとのこと。つまり「Copilot+ PC」とは、特定のシステム要件を満たす PC を指しているようです。とすれば、システム要件が公開されているはずだと探してみると、ありました。
要件を満たしているプロセッサは、 現時点では Snapdragon X Plus または Snapdragon X Elite ということです。
Intel、AMD とも Copilot+ PC の要件を満たすプロセッサを用意しているということですが、x86_64 系のプロセッサは、新しい要件の PC では ARM 系プロセッサに先を越されたわけですね。
と言うことは新しいシステム要件の Copilot+ PC では、x86_64 系プロセッサから ARM 系プロセッサを搭載した PC へ一気に市場が傾くか!と思いきや、そうでもなさそうです。
Snapdragon X Elite などを手がける Qualcomm 社は、ARM アーキテクチャのライセンスを提供する ARM 社からライセンス違反で提訴されており [2] [3]、ライセンス解除の通告がなされています。そのため、今後の行方が注目されています。
参考サイト
- [「Copilot+ PC」っていったい何? 知っておきたい、その中身と機能とは] - ケータイ Watch [2024-09-06]
- アーム、クアルコム半導体設計ライセンス取り消しへ-対立激化 - Bloomberg [2024-10-23]
- ArmがQualcommに「アーキテクチャライセンス」の契約解除を予告 スマホやPCに及ぼす影響は? 両社の見解は? - ITmedia PC USER [2024-10-24]
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