deepin は、Debian の安定版をベースとした Linux ディストリビューションで、中国に拠点をおく Wuhan Deepin Technology Co., Ltd.(武汉深之度科技有限公司)が開発しています。デスクトップ環境に Qt を利用した独自の DDE (Deepin Desktop Environment) を採用しています。
気づくのが遅れましたが、長いプレビュー期間を経て、8 月 15 日に deepin 23 がリリースされました [1]。
CPU アーキテクチャーは、X86 (x86_64), ARM に加えて LoongArch が含まれているのが興味深いです。RISC-V もサポートしています(記事執筆時点ではこのアーキテクチャのみプレビュー版です)。
早速、仮想環境 GNOME Boxes に deepin 23 をインストールしてみましたが、仮想環境との相性が悪いのでしょうか、しばらくするとフリーズしてしまいます。この週末に実機(古いノート PC)にインストールして詳しく調べるつもりです。
なお、ナナッキーさんのサイト [2] で deepin 23 がすでに紹介されています。
日本語変換については、Mozc にこだわらなければ、Anthy で日本語変換ができます。
※ Mozc に比べれば、Anthy の日本語変換はおバカなので、慣れないと苛々するかもしれません。😅
本ブログ deepin 23 プレビュー版の記事 [3] にしたがって、正式版でも試しましたが、同じように日本語変換ができました。あいにく、そのあと仮想環境がフリーズしてしまってスクリーンショットを取れなかったので、プレビュー版の記事の内容を抜き出しました。
bitwalk@deepin-pc:~$ sudo apt install fcitx5-anthy パッケージリストを読み込んでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています... 完了 状態情報を読み取っています... 完了 ... ... 以下の追加パッケージがインストールされます: anthy anthy-common kasumi libanthy1 libanthyinput0 以下のパッケージが新たにインストールされます: anthy anthy-common fcitx5-anthy kasumi libanthy1 libanthyinput0 アップグレード: 0 個、新規インストール: 6 個、削除: 0 個、保留: 1 個。 5,965 kB のアーカイブを取得する必要があります。 この操作後に追加で 30.1 MB のディスク容量が消費されます。 続行しますか? [Y/n] y 取得:1 https://community-packages.deepin.com/beige beige/main amd64 anthy-common all 1:0.4-2 [5,595 kB] ... ... libc-bin (2.37-12deepin3) のトリガを処理しています ... man-db (2.12.0-1) のトリガを処理しています ... bitwalk@deepin-pc:~$ im-config -n fcitx5 bitwalk@deepin-pc:~$
コントロールセンターを起動して、左側の「キーボードと言語」タブをクリックして表示される右側画面上部の「Input Method」タブを選択して、以下のように「キーボード - 日本語」と「Anthy」を追加します(「英語」は削除)。
これで Ctrl + SPACE で英数入力と(ローマ字)ひらがな入力を切り替えます。さらにひらがな入力の時は SPACE で変換候補を表示、Enter で確定となります。
実機にインストールして、後日、詳しくまとめる予定です。
参考サイト
- deepin 23 Release Note – Deepin Technology Community [2024-08-15]
- 優れたデスクトップ環境Deepinの紹介、ただし問題もあり|ナナッキー [2024-08-18]
- bitWalk's: deepin [2024-04-29]
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