以前、Amazon.jp で廉価の誘惑に負けて買った格安ミニ PC Quieter2Q[1]は、RHEL 9 をインストールして家庭内 LAN でひっそりファイルサーバーとして稼働中ですが、あるとき有線ネットワークが使えなくなってしまいました。安物だから仕方がないかと諦めて WiFi に切り替えて使っています。
残念ながら RHEL 9 をインストールして使いだした当初から、Red Hat Insights で、Systems experiences low reliability and availability with unmaintained hardware devices(メンテナンスされていないハードウェア・デバイスにより、システムの信頼性と可用性が低下しています。)という警告が表示されています。
Red Hat Insights の advisor recommendations
どうやら、搭載されている CPU、J4105 は、今は使えているけど、今後の RHEL でのサポート対象外になるということのようです。まあ、商用 OS だから古い CPU をサポートしなくなるのは仕方がないと、常時稼働できる消費電力の少ないミニ PC を探していました。
そんな折、コツコツと取り組んでいる自作アプリの稼働に目途が立ちそうなので、本稼働を目指して(と言っても個人的な用途ですが)毎日 cron で少し重いタスクを走らせるべく、新しい CPU を搭載した後継のミニ PC Quieter3C を買うことにしました。
Wake on LAN / PXE/ BIOS ワンステップリセット / オートパワーオン / RTC ウェイクアップ
ストレージが 256GB eMMC + 256GB SSD ということは…、ドライブが C と D の2つになっていました。
デバイスとドライブ (Windows 11 Pro)
RHEL9.2 のインストール
せっかく Windows 11 Pro がプリインストールされているのですが、ここは RHEL をインストールします。無料の RHEL クローンを利用することは全然アリだと思いますが、個人ユースで規模が小さい場合、Red Hat Enterprise Linux Individual Developer Subscription と呼ばれる、個人の開発者向けの無料サブスクリプションを利用して、純正の RHEL を利用しない手はありません。
Fedora Linux は Red Hat 社が支援するコミュニティ Fedora Project で開発されているディストリビューションで、最新の技術を積極的に取り込むことで知られています。また Fedora Linux の開発成果が、後にリリースされる Red Hat Enterprise Linux, RHEL に取り込まれています。Fedora Linux は、おおむね春と秋の年二回の頻度で新しい版がリリースされています。
Fedora Linux の開発版である Fedora Rawhide で f39-backgrounds パッケージがリリースされました。デスクトップの壁紙の印象が変わりました。
Fedora Linux 39 (Workstation Edition) の壁紙
なお、次期 Fedora Linux 39 は、まだベータ版すらリリースされていないので、今後、変更される可能性があります。
Fedora Linux は Red Hat 社が支援するコミュニティ Fedora Project で開発されているディストリビューションで、最新の技術を積極的に取り込むことで知られています。また Fedora Linux の開発成果が、後にリリースされる Red Hat Enterprise Linux, RHEL に取り込まれています。Fedora Linux は、おおむね春と秋の年二回の頻度で新しい版がリリースされています。
Anaconda WebUI インストーラ
Fedora Linux のインストーラが、GTK3 ベースのものから Cockpit に採用されている PatternFly を利用したウェブベースのインストーラに変更されるという情報が発信されたのは、もう一年以上前のことです[1]。その後、Fedora Linux 37 で Anaconda WebUI インストーラのプレビュー版が公開されたようですが[2]、試してみることを忘れていました。
来る 10 月にリリースが予定されている次期 Fedora Linux 39 で、新しい Anaconda WebUI インストーラが Workstation Edition のデフォルトのインストーラになるということですので[3]、プレビュー版の iso イメージで試してみました。
【追記】Fedora Linux 39 では、Anaconda WebUI インストーラの導入は見送られました[7]。 [2023-09-20]