PyInstaller は Python アプリと依存するライブラリなどのファイルを一つのパッケージにまとめます。ユーザーは、Python インタプリタやモジュールをインストールすることなく、パッケージ化されたアプリを実行することができます。
PyInstaller の基本的な使い方については、本ブログの過去記事 [1] を参考にしてください。
自分にとって PyInstaller が重宝するのは、Python で作ったアプリケーションを Windows 用に配布したい時です。配布するアプリのバージョン情報などはアプリ側で持っていますが、なにもケアしないと exe ファイルのプロパティにはアプリの情報が表示されません。
ということで、今回は、Python アプリを PyInstaller で exe 化して Windows 用に配布する際に、下記のようにバージョンなどのプロパティ情報を付与するサンプルを紹介します。
今回のサンプルは、下記のようにクローンするか、同等の方法でサンプルコードを入手してください。
$ git clone https://github.com/bitwalk123/Calculator.git
このサンプルは電卓プログラムで、GUI ライブラリに PySide6 を使用するので PyInstaller と一緒にインストールします。なお、必要最小限のパッケージで exe 化するには、venv で仮想環境を用意することをお薦めします。
> pip install pyside6 pyinstaller
参考サイト [2] の情報を参考にして、下記のようなバージョン情報のファイルを用意しています。とりあえず、ファイルの拡張子を .rc とします。
今回は、プロジェクトのフォルダ Calculator 内で下記のように PyInstaller を実行しました。
PS C:\Users\...\PycharmProjects\Calculator> pyinstaller -w -i calculator.ico --version-file calculator.rc --add-data 'LICENSE;.' --add-data 'README.md;.' calculator.py
197 INFO: PyInstaller: 4.10
197 INFO: Python: 3.9.6
207 INFO: Platform: Windows-10-10.0.19042-SP0
:
:
:
8167 INFO: Building COLLECT COLLECT-00.toc
11060 INFO: Building COLLECT COLLECT-00.toc completed successfully.
PS C:\Users\...\PycharmProjects\Calculator>
自分は、Python で作成したアプリを単一ファイルの実行形式にすることには興味がなく、下記のように実行形式のファイルを生成でさえきれば、それで満足してしまいます、この calculator.exe のプロパティを見ると、冒頭のようになっていることが確認できます。
参考サイト
- bitWalk's: PyInstaller を使ってみる [2020-10-11]
- python - How do I write version files for pyinstaller 3.2 - Stack Overflow [2016-08-10]
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