ReactOS は、Microsoft Windows NT 系とアプリケーション及びドライバに於けるバイナリ互換性を目指すオープンソースなオペレーティングシステムです [1]。
ReactOS 0.4.2 がリリースされたのは 8 月 16 日 [2]。しばらく時間が経ってしまいましたが、一度は確認しておく必要があると思い、今回は GNOME Boxes 上で実行してみました。
動作環境は次の通りです。
- OS: Fedora 24 (x86_64)
- GNOME Boxes: gnome-boxes-3.20.2-4.fc24.x86_64
予め、ReactOS-0.4.2-live.zip
を参考サイト [3] からダウンロードして ReactOS-0.4.2-live.iso
に展開しておきます。
GNOME boxes を起動して、メニューバーの「新規(N)」をクリック、「ファイルを選択する(S)」ボタンをクリックして、予めダウンロード・展開しておいた iso ファイルを読み込みます。
新しいボックスの作成はデフォルトの条件のままとし、右上の「作成(R)」ボタンをクリックします。すると、ReactOS の起動プロセスがスタートします。ここでは「LiveCD (Debug)」を選択しました。Language と Keyboard layout の設定画面では、Keyboard layout のみ Japanese を選択しました。
ここでは「Run ReactOS Live CD」ボタンをクリックし ReactOS を実際にはインストールせずにメモリ上に試しで OS を起動します。ほどなくして、ReactOS のデスクトップ画面が表示されます。コントロールパネルを開いて設定を確認してみました。
少し使ってみた限りでは、機能が豊富になり、かつ安定して動作するという印象を受けました。ただ、日本語環境に設定を変更すると正常に文字が表示されなかったのが残念な点です。日本語が全然使えないとさすがに不自由しますが、ここさえクリアできれば、古い PC に実際にインストールして評価用に使ってみるのもいいかもしれないと思わせる出来です。Windows NT のコンセプトを継承するオープンな互換 OS として安定して利用できるよう完成度を高めていって欲しいと思います。
参考サイト
- Front Page | ReactOS Project
- Windows互換のOS環境「ReactOS 0.4.2」が公開 | OSDN Magazine [2016/08/22]
- ReactOS - Browse /ReactOS/0.4.2 at SourceForge.net
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