2015-07-16

CRAN - Package fields 〜 空間データを扱うパッケージ

R で EDM, Euclidean Distance Matrix を扱えるパッケージを探していたところ、fields というパッケージを見つけました。EDM を扱うコマンドは rdist なのですが、fields のマニュアルrdist の箇所を読んでいる時に、直前の RCMexample, 3-hour precipitation fields from a regional climate model の Example が気になって試してみたところ、パッと出た画面にビックリです。このぐらい R で出来るのは当たり前と言われればそれまでなのですが、その Example を紹介します。

動作環境は次の通りです。

  • OS: Fedora 22 x86_64
  • R-core-3.2.1-1.fc22.x86_64
  • CRAN: fields_8.2-1

端末エミュレータ上で R を起動、install.packages("fields", dependencies = TRUE) を実行して、fields をインストールした後、上記 Example を実行した結果を以下に示します。

> require("fields")
 要求されたパッケージ fields をロード中です 
 要求されたパッケージ spam をロード中です 
 要求されたパッケージ grid をロード中です 
Spam version 1.0-1 (2014-09-09) is loaded.
Type 'help( Spam)' or 'demo( spam)' for a short introduction 
and overview of this package.
Help for individual functions is also obtained by adding the
suffix '.spam' to the function name, e.g. 'help( chol.spam)'.

 次のパッケージを付け加えます: ‘spam’ 

 以下のオブジェクトは ‘package:base’ からマスクされています: 

     backsolve, forwardsolve 

 要求されたパッケージ maps をロード中です 

 次のパッケージを付け加えます: ‘fields’ 

 以下のオブジェクトは ‘package:maps’ からマスクされています: 

     ozone 

> data(RCMexample)
> image.plot(RCMexample$x, RCMexample$y, RCMexample$z[,,2])
> world(add=TRUE, lwd=2, col="grey")
> 

この RCMexample は NARCCAP の地域気候(降水量)モデルのデータです。

fields パッケージの機能を紹介する前に、インパクトがあったサンプルだけを紹介してしまいました。しかし、使い甲斐のありそうなパッケージですので、使いこなせるようになって紹介できるようなサンプルができれば、パッケージの機能紹介を兼ねてあらためて紹介したいと思います。

なお、参考サイト [1] に fields を使った解説がありましたので、ご興味があれば参考にしてください。

参考サイト

  1. 実践! Rで学ぶ統計解析の基礎(6):夏の異常気象をオープン・データで確認 (1/2) - @IT

 

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