Swank1. は、Tk Toolkit の機能を Java で実装および拡張した GUI ツールキットで、同じく Tcl の機能を Java で実装した JTcl と一緒に利用します。むかしむかし、Jacl という、Tcl を Java で実装したものがあったのですが、機能が貧弱だったのと、C の代わりに Java で実装することに興味が無くて、すっかり忘れていました。最近、ひょんなことから JTcl を知り、Tk に相当する Swank にたどり着きました。
JTcl の開発プロジェクト2. は、Google Summaer of Code 2009 に Jacl をフォークして現代風にコードを書き直すプロジェクトとして応募されて始まりました3.。最初のリリースは翌年の 2010 年 11 月 17 日です4.。現在入手可能な JTcl は、Tcl 8.4 に準拠しています。
ちなみに swank とは、Vocabulary.com によると imposingly fashionable and elegant あるいは elegance by virtue of being fashionable という意味でつかわれる形容詞、名詞です。
Swank の配布パッケージは、参考サイト[5] からダウンロードします。Windows 用には、Swank Executable _batteries included_ (swank-3.0.0-bin.zip) をダウンロードして、適当な場所に展開します。
動作環境は次の通りです。
- OS: Windows 8.1 (64bit)
- Java: Java SE 1.8.0_45-b14
展開したファルダーの中の wisk.bat をダブルクリクリックすると、コマンドプロントと、ウィジェットのトップレベルが開きます。
バッチファイルを実行して上のようなメッセージが表示される場合は「詳細情報」をクリックして、「実行」ボタンをクリックしてください。
最近、Tcl/Tk を使っておらず複雑なことができないので、簡単に動作確認をしてみました。
swkcon.bat をダブルクリックすると Swank 版 tkcon-2.4 が開きます。
いろいろ試してみたのですが、少なくとも Windows 上では日本語フォントは正常に表示されないようです。今後、もう少し機能を調べて紹介していく予定です。
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