2011-01-30

【備忘録】ARM の話題あれこれ

世代の Windows では、ARM もサポートされるというニュースが今年になって報道されました[1]。今後、デスクトップ PC のような用途でも ARM 系の CPU を搭載したものがもっと発売されるようになるかもしれないと期待しています。ARM のプロセッサを搭載したデスクトップタイプの PC が利用できると、手軽に開発環境を構築できるので、市場に多く流通して手頃な価格まで下がって欲しいと思っています。既に、ARM 系 NVIDIA Tegra 2 ベースの超小型デスクトップコンピュータが発表されたりもしています[2]。実際の販売価格がどうなるか楽しみです。

ARM と言えば、アップル社 iPhone などの iOS がサポートしていることが有名です。一方 Linux の ARM への対応はどうかといえば、Google Android を Linux の一種と見做せば ARM をサポートしている Linux として、最近では最も有名でホットな OS かもしれません。ARM のモバイル端末だけでなくノート PC のようなタイプでも Android が搭載されています。東芝製 dynabook AZ は代表的な例でしょう。

もっと一般的な Linux ディストリビューションでも ARM をサポートしています。シャープ製のモバイル端末 NetWalker は、i.MX515 (ARM)プロセッサを搭載しており OS は、Ubuntu 9.04 のシャープ・カスタマイズ版です。

Ubuntu/ARM の QEMU 用イメージが入手できます[3]ので、Fedora (x86_64) 上で試してみました。ウィンドウマネージャーは含まれていませんが、ARM 用パッケージの作成に利用できそうです。


ところで、Fedora では、まだ ARM をサポートしていないのかと思っていましたが、ちゃんとありました[4]。QEMU 用のイメージも入手可能[5]なので、試してみたのですが、こちらはうまくいきませんでした。自分の環境で、QEMU の設定に不備があるのかもしれません。さらに ARM のクロスコンパイル用パッケージが入手できることもわかりました[6]。近い将来、ARM 対応の Windows SDK が公開されれば、MinGW クロスコンパイル環境の ARM 版を比較的容易に準備できるかもしれません。楽しみです。

参考サイト

[1] Microsoft、WindowsをSoCに拡大 - ARMシステムもサポート
[2] NVIDIA Tegra 2 搭載の超小型デスクトップ Trim Slice
[3] ARM RootfsFromScratch
[4] Architectures/ARM - FedoraProject
[5] Architectures/ARM/HowToQemu - FedoraProject
[6] Architectures/ARM/CrossToolchain - FedoraProject
[7] Linux Support for the ARM Architecture

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