ARM と言えば、アップル社 iPhone などの iOS がサポートしていることが有名です。一方 Linux の ARM への対応はどうかといえば、Google Android を Linux の一種と見做せば ARM をサポートしている Linux として、最近では最も有名でホットな OS かもしれません。ARM のモバイル端末だけでなくノート PC のようなタイプでも Android が搭載されています。東芝製 dynabook AZ は代表的な例でしょう。
もっと一般的な Linux ディストリビューションでも ARM をサポートしています。シャープ製のモバイル端末 NetWalker は、i.MX515 (ARM)プロセッサを搭載しており OS は、Ubuntu 9.04 のシャープ・カスタマイズ版です。
Ubuntu/ARM の QEMU 用イメージが入手できます[3]ので、Fedora (x86_64) 上で試してみました。ウィンドウマネージャーは含まれていませんが、ARM 用パッケージの作成に利用できそうです。
ところで、Fedora では、まだ ARM をサポートしていないのかと思っていましたが、ちゃんとありました[4]。QEMU 用のイメージも入手可能[5]なので、試してみたのですが、こちらはうまくいきませんでした。自分の環境で、QEMU の設定に不備があるのかもしれません。さらに ARM のクロスコンパイル用パッケージが入手できることもわかりました[6]。近い将来、ARM 対応の Windows SDK が公開されれば、MinGW クロスコンパイル環境の ARM 版を比較的容易に準備できるかもしれません。楽しみです。
参考サイト
[1] Microsoft、WindowsをSoCに拡大 - ARMシステムもサポート[2] NVIDIA Tegra 2 搭載の超小型デスクトップ Trim Slice
[3] ARM RootfsFromScratch
[4] Architectures/ARM - FedoraProject
[5] Architectures/ARM/HowToQemu - FedoraProject
[6] Architectures/ARM/CrossToolchain - FedoraProject
[7] Linux Support for the ARM Architecture
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