2009-11-27

【備忘録】VMware で Chrome OS を試す

Chrome OS の VMware 用のイメージをダウンロードし、Windows Vista 上の VMware player で試してみました。VMware player はすでにインストールされているものとして、手順を説明します。

まず、gdgt のサイトから Chrome OS の VMware 用のディスクイメージ chrome-os-0.4.22.8-gdgt.vmdk.zip をダウンロードします。ダウンロードするには gdgt のアカウントを作成する必要があります。アカウント作成は無料でできます。ダウンロードしたファイルを解凍して、適当なフォルダ内に保存しておきます。

次に、VMX ファイルを用意します。このファイルは、pastebin - Chrome OS.vmx - post number 1681237 で紹介してあった記述をコピーし、メモリ容量を 1GB に変更して利用しました。chrome-os.vmx という名前で、ディスクイメージと同じフォルダに保存します。

config.version = "8"
memsize = "1024"

displayName = "Chrome OS"
guestOS = "other"

ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "chrome-os-0.4.22.8-gdgt.vmdk"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"


ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "bridged"
ethernet0.addressType = "generated"


sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"

VMware player を起動し、「仮想マシンを開く」をクリックして、作成した chrome-os.vmx を読み込み、仮想マシンを再生すると Chrome OS が起動します。

しばらくするとログイン画面が出ますので、GMail のアカウントでログインします。なお、@gmail.com の部分は省略可能で、省略すると自動的に補完してくれます。ちなみにキーボード配列は 101 系のキーボード配列に対応しているようで、@ は Shift + 2 になります。


ログインすると、画面全体がブラウザの画面が表示されます。

Ctrl + Alt + t でターミナル画面を表示できます。シェルは bash です。exit で元の画面に戻ります(元に戻ってくれない時もあります)。

[1] Google Chrome OS (グーグルクロームOS) 使い方辞典 (2009年11月20日版)
 

2009-11-13

【備忘録】Dropbox の導入 (Fedora)

Dropbox は、インターネットを経由して、自分が利用している複数のパソコン間でファイルを自動同期したり、指定したほかのユーザーと共有できるオンラインストレージサービスです。アカウントを取得する必要がありますが、現在のところ 2GB までは無料で利用できます。なお、有料版は 50GB を月額 9.99 ドルあるいは年額 99.99 ドルで利用できます。

Dropbox は、専用のクライアントのソフトウェアをインストールするとで利用できます。Windows の場合、エクスプローラ上で他のフォルダ、ファイルを通常と同じように扱うことができます。すなわち、指定したローカルフォルダ内でファイルやフォルダを追加・削除・更新すると、自動でオンラインストレージに同期、あるいは共有先に反映されます。Linux の場合はエクスプローラの代わりに Nautilus で同じように操作ができるクライアントのソフトウェアが公開されています。

そろそろ Fedora 12 がリリースされるので、先行してβ版をインストールした際に、Doropbox をインストールし直したので、その手順をまとめました。Gnome デスクトップ環境で Nautilus を使用していることを前提にしています。

まず、クライアントソフトを以下から入手します。

[1] Dropbox - Downloading Dropbox - Secure backup, sync and sharing made easy.

Fedora の場合、Fedora Core 10 (x86_64, nautilus-dropbox-0.6.1-1.fc10.x86_64.rpm) あるいは Fedora Core 10 (x86, nautilus-dropbox-0.6.1-1.fc10.i386.rpm) をダウンロードしてインストールします。

インストールすると、GUI が起動して、ファイルの同期などに必要な Daemon のインストールが始まります。

インストールが終わると、次はアカウントを入力する手続きです。アカウントをまだ取得していない場合、ここで I don't have a Dropbox account を選択すると、ここで取得できます。私の場合は、既に Dropbox のアカウントを持っているので、I already have a Dropbox account を選択して、次に進みます。

Dropbox に登録してある電子メールアドレスをパスワードを入力して次に進みます。

この後、Dropbox の使用方法を説明する画面が 3 つほど続きますが、既に知っている場合は Skip tour and finish をクリックして最終画面に進みます。

デフォルトの場所に Dropbox のフォルダを生成する場合は、Finish をクリックして終了します。

Nautilus を開いて、Dropbox のフォルダーが作られていることを確認します。

注意


Fedora 12 をインストール後、既に使っていたアカウントのバックアップを戻してから、Dropbox のクライアント、nautilus-dropbox-0.6.1-1.fc10.x86_64.rpm をインストールしたためか、すぐに設定用のダイアログ画面が現れませんでした。ログアウト/ログインし直しても設定用のダイアログが表示されない場合は、以下の様にコンソール上で起動します。

$ dropbox start -i

参考サイト


[2] Dropbox - Home - Secure backup, sync and sharing made easy.
[3] Dropbox徹底解剖 - 一度使ったら手放せなくなる! オンラインストレージサービスの本命 | Web担当者Forum
 

2009-11-07

Fedora 12 と MinGW クロスコンパイル

Get MinGW Cross Compiler at SourceForge.net. Fast, secure and Free Open Source software downloads
Fedora 12 のベータ版を古いノートパソコン (X31) にインストールして、MinGW クロスコンパイル環境を評価しています。

Fedora がクロスコンパイル環境をサポートする以前は、Windows 用 Tcl/Tk を、Linux でクロスコンパイルできれば、まずまずの満足ができたのですが、このように環境が充実してくると欲が出てきます。

折角、基本的な GTK+ ライブラリが利用できるのですから、最近は Windows 用 GIMP を自前でクロスコンパイルするべく、いろいろ試しています。Fedora 11 では(というより、おそらくは mingw32-glib2 などのバージョンのせいで)クロスコンパイル用にビルドできなかった gegl を、なんとかビルドできたので、babl と一緒に SourceForge.net のプロジェクトサイトへアップしました。(ちなみに babl の方は、F11 でもビルド出来ていました。gegl は、babl に依存しています。)

[LIB] gegl
[LIB] babl

これで、最新の GIMP がクロスコンパイル出来るようになったかというと、そうではありません。しかし、一歩実現に近づいたと思っています。目標は、Win32 用 GTK+ のランタイムパッケージと、GIMP 本体を別々のインストーラで公開出来るようにすることです。

Windows 7 が発売され、64bit OS の普及が加速されそうですが、MinGW クロスコンパイルについては、まだ 32bit に集中しようと考えています。

[1] 2. GIMP 2.6 の新機能