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PreUpgrade は、Fedora のアップグレードを支援する GUI ツールです。以前も紹介しましたが、今回は Fedora 10 から Rawhide へアップグレードを試してみましたので、使用感をレポートします。
PreUpgrade を起動するには、コンソール上で以下のようにタイプします。
$ preupgrade
最初に root のパスワードが要求されます。
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パスワードを入力すると、説明画面が英語で表示されます。
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次画面では、利用可能なアップグレードのバージョンを選択します。現時点では Fedora 11 がリリースされていないので、下のテストバージョンを表示するチェックボックスをチェックして Rawhide を選択します。
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アップグレードに必要なパッケージのダウンロードを開始します。
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アップグレードに必要なパッケージのダウンロードが終了すると、リブートを促すメッセージが表示されますので、Reboot Now をクリックするとリブートし、システムのアップグレードを開始します。
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最後に、もう一度リブートすることで、アップグレードしたシステムを利用できるようになります。
Fedora 8 の頃に PreUpgrade を使ってみた時には、パッケージをダウンロードしただけでアップグレードができませんでしたが、今回はあっさりとできました。迂闊にもバージョン番号を控えていなかったので、アップグレードに使用した PreUpgrade のバージョン番号はわかりませんが、アップグレード後の PreUpgrade のバージョンは 1.1.0 でしたので、少なくともバージョン 1 以上だったと思われます。
間もなくリリースされる Fedora 11 に対しても、もう一度使ってみようかと考えています。ひとつ懸念があるとすれば、どうやらアップグレードでは ext3 から ext4 へファイルシステムを変更できそうにないことです。
今回、32bit 版の Fedora 10 で試しましたが、64bit 版は、Fedora 11 beta をクリーンインストールしてあるため、既に ext4 のファイルシステムになっています。まずはこちらで、Fedora 11 のリリース版のインストールを試してみようかと考えています。
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